ドローンでサーフィン撮影をする許可は必要?安全に撮るための手順を整理!

ドローンでサーフィン撮影をする許可は必要?安全に撮るための手順を整理!
ドローンでサーフィン撮影をする許可は必要?安全に撮るための手順を整理!
その他

ドローンでサーフィン撮影をしたいと考えたとき、多くの人が最初に迷うのは、海なら自由に飛ばしてよいのか、サーファー本人の了承だけで足りるのか、国土交通省への申請まで必要なのかという点です。

結論からいうと、ドローンによるサーフィン撮影の許可は、海上だから一律不要とも、商用だから必ず必要とも言い切れず、機体の重量、飛ばす空域、撮影方法、海岸の管理者、海水浴場や大会の有無、被写体との関係を分けて判断する必要があります。

特にサーフポイントは、海岸、港湾、漁港、河口、自然公園、海水浴場、住宅地に近い浜辺など管理の種類が入り組みやすく、航空法上の手続きだけを済ませても、現地の管理者や大会主催者、ライフセーバー、サーファー本人への確認が不足してトラブルになることがあります。

この記事では、ドローンでサーフィン撮影をする前に確認すべき許可や届出、海岸で起こりやすい失敗、サーファーを安全に撮るための距離感、撮影依頼を受けるときの準備まで、実務で使いやすい順番で整理します。

ドローンでサーフィン撮影をする許可は必要

ドローンでサーフィン撮影をする許可は、ひとつの窓口に聞けば終わるものではなく、空を飛ぶためのルール、海岸を使うためのルール、人を撮るための配慮を重ねて考える必要があります。

海の上は障害物が少なく見えるため簡単そうに感じますが、サーフィン中の人は予測しづらく動き、波、風、砂、海水、観客、釣り人、遊泳者、漁業者などの条件も変化します。

まずは国の飛行ルールで許可や承認が必要かを確認し、その次に海岸管理者や施設管理者へ連絡し、最後に被写体や周辺利用者の安全とプライバシーを整える流れで判断すると抜け漏れが減ります。

航空法の対象を確認する

ドローンでサーフィン撮影をする場合、最初に確認したいのは、使用する機体が航空法上の無人航空機に該当するかどうかです。

現在は一般に機体本体とバッテリーを含めた重量が100g以上の機体が航空法上の無人航空機として扱われ、該当する場合は機体登録、リモートID、飛行空域や飛行方法の規制を意識する必要があります。

サーフィン撮影では、風に強く画質も安定する機体ほど100g以上になりやすいため、趣味の空撮であっても航空法の確認を避けて通ることはできません。

一方で、100g未満の小型機であっても、どこでも自由に飛ばせるわけではなく、海岸管理者のルール、小型無人機等飛行禁止法、条例、施設の利用規約、迷惑行為の禁止などは別に問題になります。

判断に迷う場合は、機体の重量、登録状況、飛行予定地、撮影時間、飛行方法を整理し、国土交通省の無人航空機関連情報やDIPSの案内を確認してから計画を進めるのが安全です。

飛行禁止空域を調べる

サーフィン撮影で見落としやすいのが、海岸の上空や沖合であっても、空港周辺、人口集中地区、150m以上の空域、緊急用務空域などに該当する可能性があることです。

国土交通省は、空港等の周辺、地表または水面から150m以上、人口集中地区の上空などを飛行許可が必要な空域として案内しており、緊急用務空域は既に別の許可があっても飛行できない空域として扱われます。

海沿いの街は住宅地や駅前から近いサーフポイントも多く、砂浜だけを見れば人が少なくても、地図上では人口集中地区に含まれることがあります。

飛行予定地は、国土地理院の地理院地図やDIPSなどを使い、離陸場所、飛行経路、撮影対象の上空、帰還経路まで含めて確認することが大切です。

特に河口、港、空港に近い海岸、ヘリポートがある地域、防衛関係施設や重要施設に近い場所では、現地感覚だけで判断せず、地図と公的情報を照合してから撮影可否を決める必要があります。

飛行方法の承認を考える

ドローンでサーフィンを撮るときは、空域だけでなく飛ばし方にも注意が必要です。

たとえば、日の出前後や夕方の薄暗い時間に撮る、モニター中心で機体を直接見ない、サーファーや観客に近づく、イベントや大会の上空を飛ばす、補助者なしで人の近くを飛ばすといった方法は、承認や安全対策の検討が必要になりやすい飛ばし方です。

サーフィン映像では波に乗る瞬間を追いたくなりますが、被写体に寄りすぎるほど、機体の墜落、プロペラ接触、心理的な圧迫、音による集中の妨げが起こりやすくなります。

確認する飛行方法 サーフィン撮影で起こりやすい場面 注意点
目視外飛行 沖のサーファーをモニターで追う 補助者や承認を検討
夜間飛行 日の出前や日没後の撮影 明るさと承認を確認
人や物件との接近 浜辺の観客やサーファーへ接近 安全距離を確保
催し場所上空 大会やイベントの撮影 主催者と手続き確認

許可や承認の要否は撮影の演出だけで決めず、実際の飛行経路、離着陸場所、人との距離、補助者の有無、緊急時の退避場所まで含めて判断する必要があります。

海岸管理者に確認する

航空法の条件を満たしていても、海岸でドローンを使う場合は、海岸管理者や施設管理者への確認が重要です。

海岸は自由使用が原則とされる場所もありますが、自治体によっては撮影、催事、仮設物の設置、車両乗り入れ、砂浜の使用、ドローン利用について一時使用届や事前相談を求めていることがあります。

千葉県のように、県管理海岸でドローンの飛行や撮影を希望する場合は所管土木事務所への相談を案内している自治体もあり、神奈川県の一部海岸のように撮影自体の許可は不要でも一時使用届による情報提供を求める例もあります。

つまり、海岸での撮影は法律上の許可という言葉だけで判断せず、その浜が県管理か市町村管理か、港湾区域か、漁港区域か、自然公園か、海水浴場開設中かを切り分ける必要があります。

管理者へ連絡するときは、日時、場所、人数、機体、飛行高度、撮影目的、離着陸位置、安全管理者、保険加入状況、一般利用者への配慮をまとめて伝えると、話が進みやすくなります。

被写体の同意を取る

サーフィン撮影では、飛行の許可だけでなく、被写体であるサーファー本人の同意がとても重要です。

依頼撮影であれば撮影される本人の了承は取りやすいものの、海には同じ波を待つ別のサーファー、海岸を歩く人、子ども、ライフセーバー、漁業関係者などもいるため、意図せず第三者が映り込むことがあります。

特にSNSやYouTube、広告、スクールの宣伝、企業案件などで公開する場合は、個人が識別できる映像の扱いに慎重になる必要があります。

同意を取るときは、撮影目的、公開範囲、使用媒体、編集の有無、保存期間、削除依頼への対応を事前に説明し、口頭だけでなくメッセージや簡単な同意書で残しておくと後日の誤解を防げます。

趣味の撮影でも、勝手に至近距離で追い回す、ワイプアウトを面白おかしく公開する、顔や車のナンバーが分かる形で投稿する行為は、信頼を失いやすいので避けるべきです。

大会やスクールは主催者へ聞く

サーフィン大会、スクール、体験会、撮影会、ビーチイベントでドローンを飛ばす場合は、通常の海岸利用よりも確認先が増えます。

主催者、海岸管理者、施設管理者、ライフセーバー、警備担当、場合によっては警察や消防、漁港や港湾の関係機関との調整が必要になることがあります。

イベント中は参加者や観客が一定範囲に集まりやすく、催し場所の上空や人の近くでの飛行に当たる可能性が高まるため、単独の判断で飛ばすのは危険です。

  • 大会本部の撮影許可
  • 海岸管理者への事前相談
  • ライフセーバーとの連絡体制
  • 飛行範囲と立入管理
  • 緊急時の着陸場所
  • 参加者への撮影告知

大会映像は迫力が出やすい一方で、運営導線や安全管理と衝突しやすいため、飛行計画を先に作ってから許可を求めるのではなく、主催者の運営計画に合わせて撮影方法を調整する姿勢が必要です。

商用撮影は書面化する

サーフショップ、サーフスクール、宿泊施設、観光PR、ウェディング、広告、映像制作などの商用撮影では、許可や確認の内容を書面化しておくことが重要です。

商用であること自体が常に航空法上の許可要件になるわけではありませんが、関係者が増え、公開範囲が広がり、撮影場所を占有する時間も長くなりやすいため、管理者や周辺利用者との調整が必要になりやすいからです。

また、依頼者が撮影許可を取っていると思い込み、操縦者は飛行許可だけを確認していたという分担ミスもよくあります。

契約や発注前には、誰が国への申請を担当するのか、誰が海岸管理者に連絡するのか、出演者同意は誰が取るのか、天候不良時の延期費用はどうするのかを明確にしておきましょう。

商用撮影ほど、飛ばせるかどうかだけでなく、事故時の責任、データ納品後の二次利用、公開停止の条件、保険の範囲まで確認しておくと安心です。

許可が必要になりやすい場面を切り分ける

ドローンでサーフィン撮影をする許可の判断では、どこで飛ばすか、どう飛ばすか、誰を撮るか、どのように公開するかを分けると整理しやすくなります。

海岸は広く見えても、航空法上の空域、海岸管理、港湾や漁港、自然公園、海水浴場、イベント運営、肖像権やプライバシーが重なり合う場所です。

ここでは、許可や届出が必要になりやすい典型的な場面を、実際の撮影計画に落とし込みやすい形で確認します。

人口集中地区に近い海岸

市街地に近いサーフポイントでは、海に向かって飛ばすつもりでも、離陸場所や帰還経路が人口集中地区に含まれることがあります。

人口集中地区の上空は国勢調査の結果などをもとに設定されるため、現地で人が少ない時間帯だから対象外になるわけではありません。

たとえば、駅から近い海岸、住宅地の前の浜、観光地化されたビーチ、河口周辺の市街地側では、地図上の確認をしないまま飛ばすと航空法上の手続き漏れにつながるおそれがあります。

場所の特徴 確認すべき点 判断の方向
駅近の海岸 DIDと人の密度 許可申請を検討
住宅地前の浜 離着陸場所 住民への配慮も必要
観光ビーチ 海水浴場ルール 管理者確認が重要
河口ポイント 橋や港湾区域 管理区分を確認

サーフィン撮影では沖合の被写体だけを見がちですが、法的には機体が通る空域全体と離着陸の安全が問われるため、浜から沖へ直線的に飛ばす計画でも地図確認を省かないことが大切です。

海水浴場の開設期間

海水浴場の開設期間は、サーフィン撮影の難度が大きく上がる時期です。

遊泳区域、サーフィン禁止エリア、監視所、救護所、放送設備、海の家、遊歩道、家族連れの滞在場所が設けられ、通常のサーフポイントとは人の流れが変わります。

自治体や海水浴場ごとのルールでは、開設時間中のサーフィン、ボード類の持ち込み、遊泳区域への進入、撮影行為、音出し、営業行為などに制限が設けられることがあります。

  • 海水浴場の開設日
  • 遊泳区域とサーフエリア
  • 監視員の配置時間
  • ドローン利用の可否
  • 浜辺の混雑状況
  • 緊急車両の導線

海水浴場では、飛行許可の有無だけでなく、来場者の安全確保と運営ルールが優先されるため、管理者や監視所に確認できない場合は撮影日や時間帯を変更する判断も必要です。

港湾や漁港に近い場所

サーフポイントの近くに防波堤、漁港、マリーナ、港湾施設、船の航路がある場合は、海岸とは別の管理者や利用ルールが関係することがあります。

港湾や漁港は、漁船、作業車、荷さばき、釣り人、係留施設、立入禁止区域が混在しやすく、ドローンの墜落や接近が業務の妨げになる可能性があります。

特に朝夕は漁業関係者の作業時間とサーフィン撮影の時間帯が重なりやすく、海上の安全だけでなく地上の離着陸場所にも注意が必要です。

防波堤から飛ばせば海に近く便利に見えますが、立入禁止の場所、釣り人の密集場所、港湾管理者が使用を制限している場所では、撮影以前に立ち入りや占用の問題が生じます。

港や漁港が近い場合は、海岸管理者だけでなく、港湾事務所、漁港管理者、市町村の担当課、現地の掲示を確認し、作業の邪魔にならない場所と時間を選ぶことが重要です。

安全に撮影するための準備

ドローンでサーフィン撮影を成功させるには、許可の確認だけでなく、海特有のリスクに合わせた準備が欠かせません。

サーフポイントでは風向き、潮位、波のサイズ、カレント、砂の巻き上げ、塩害、鳥、周辺利用者の動きが撮影の成否を左右します。

ここでは、申請や確認が済んだ後に、現場で安全に飛ばすための準備を具体的に整理します。

風と潮を読む

サーフィン撮影では、波が良い日ほど風やうねりが強く、ドローンにとっては厳しい条件になることがあります。

オフショアなら映像はきれいに見えやすい一方で、沖へ機体が流される方向になる場合があり、バッテリー残量を過信すると帰還できなくなる危険があります。

オンショアでは機体が浜側に戻されやすい反面、砂や潮しぶきが舞いやすく、レンズやモーターへの負担が増えます。

自然条件 撮影への影響 対策
強いオフショア 沖に流されやすい 短時間飛行にする
強いオンショア 砂や潮を受けやすい 離着陸場所を工夫
満潮 浜が狭くなる 退避場所を確保
干潮 岩場が露出する 墜落地点を想定

天気予報だけで判断せず、現地で風の抜け方、波待ちの位置、浜の広さ、潮の上げ下げを確認し、少しでも回収不能や人への接近が想定される場合は飛行を控えることが安全です。

離着陸場所を決める

サーフィン撮影では、どこから飛ばすかが映像の質以上に安全性を左右します。

砂浜から離陸すると砂を巻き込みやすく、海岸の遊歩道や駐車場から離陸すると歩行者や車に近づきやすいため、周囲を見渡せる開けた場所を選ぶ必要があります。

離着陸場所は、操縦者だけが分かればよいものではなく、補助者、被写体、関係者、近くにいる人にも分かるようにしておくと、急な接近や横切りを防ぎやすくなります。

  • 人の通行が少ない場所
  • 砂を巻き上げにくい場所
  • 波が届かない高さ
  • 操縦者が機体を見やすい位置
  • 緊急着陸できる予備地点
  • 関係者が声を掛けやすい場所

ランディングパッドを使う、補助者に周囲確認を任せる、離着陸時だけ撮影関係者で一時的に安全範囲をつくるなど、地味な準備を徹底するほど事故の可能性を下げられます。

サーファーとの距離を保つ

迫力ある映像を狙うほど、ドローンをサーファーに近づけたくなりますが、サーフィン中の人にとって上空の機体は想像以上に気になる存在です。

波に乗っている最中は視線、体重移動、周囲のサーファーとの距離に集中しているため、ドローンの音や影が気になると転倒や接触の原因になりかねません。

望遠気味の画角や高解像度撮影を活用すれば、必要以上に接近しなくても波のライン、ターン、スプレー、パドルの動きは十分に表現できます。

また、サーファーは急に進路を変えたり、ワイプアウトして水面に浮上したりするため、真上や進行方向の低空に入る撮り方は避けた方が安全です。

撮影前には、どの距離までなら気にならないか、どの位置から撮られたいか、危険を感じたときの合図をどうするかを本人と決めておくと、映像の質と安全性を両立しやすくなります。

トラブルを防ぐ確認先

ドローンでサーフィン撮影をするときは、申請先をひとつに決めつけないことが重要です。

同じ海岸でも、航空法の窓口、海岸管理者、港湾や漁港の管理者、海水浴場の運営者、イベント主催者、被写体本人、近隣住民への配慮がそれぞれ別の論点になります。

ここでは、実際に撮影前に連絡したい相手と、確認すべき内容を整理します。

国の手続きを見る

航空法に関する許可や承認、機体登録、飛行計画の通報などは、国土交通省の案内やDIPSを確認するのが基本です。

インターネット上には古い情報や個人の経験談も多いため、制度変更があり得る部分は公式情報を優先し、撮影日が近づいた段階で再確認することが大切です。

特にドローン制度は、機体認証、操縦者技能証明、リモートID、特定飛行、飛行計画通報など複数の用語があり、初心者ほどひとつの許可だけで全てが済むと誤解しやすい分野です。

確認項目 見る場所 目的
飛行禁止空域 国土交通省や地理院地図 空域確認
飛行方法 DIPSや制度案内 承認要否
機体登録 DIPS 登録状況確認
緊急用務空域 国土交通省の公示 当日の可否確認

公式情報を確認した結果をスクリーンショットやメモで残しておくと、依頼者や関係者へ説明しやすくなり、撮影当日の判断もぶれにくくなります。

自治体と管理者へ聞く

海岸でのドローン撮影は、自治体や管理者によって扱いが異なります。

ある地域では撮影行為そのものに法律や条例上の許可は不要でも一時使用届を求めることがあり、別の地域では県管理海岸でのドローン利用について所管土木事務所への相談を案内していることがあります。

また、同じ県内でも港湾区域、漁港区域、市町村管理の海岸、自然公園、民有地が混在し、問い合わせ先が変わることがあります。

  • 海岸の正式名称
  • 管理者の種類
  • 撮影日時と予備日
  • ドローンの使用目的
  • 離着陸場所
  • 人数と安全対策
  • 車両や機材の持ち込み

問い合わせでは、単にドローンを飛ばしてよいかと聞くよりも、具体的な飛行計画と安全対策を伝える方が、管理者側も判断しやすくなります。

現地関係者に共有する

許可や届出を済ませても、現地の関係者に情報が伝わっていなければトラブルになることがあります。

サーフショップ、スクール、ローカルコミュニティ、ライフセーバー、海の家、駐車場管理者、イベントスタッフなどは、その日の海の状況や利用者の動きをよく知っています。

特に初めてのポイントで撮影する場合は、ローカルルールや混雑しやすい時間帯、初心者が多いエリア、釣り人との接点、鳥が多い場所など、地図では分からない情報を確認する価値があります。

ただし、ローカルの了承だけで法律上の手続きが不要になるわけではなく、国のルール、管理者のルール、現場の慣習をそれぞれ別に満たす必要があります。

現地共有は、飛行を正当化するためではなく、周囲に不安を与えず、安全に撮影を終えるためのコミュニケーションとして位置づけるのがよいでしょう。

撮影後の公開で気をつけること

ドローンでサーフィン撮影をした後は、映像を公開する段階でも注意が必要です。

撮影時に問題がなくても、編集や投稿の仕方によって、被写体の同意、第三者の映り込み、場所の特定、危険行為の助長、商用利用の範囲が問題になることがあります。

ここでは、SNSや広告、ポートフォリオとして使う前に確認したいポイントをまとめます。

公開範囲を決める

サーフィン映像は、本人確認用の記録、仲間内での共有、SNS投稿、店舗のPR、広告素材、観光プロモーションなど、使い道によって必要な同意の重さが変わります。

撮影前には軽い記念動画のつもりでも、良い映像が撮れると後から公開範囲を広げたくなることがあり、その時点で被写体との認識違いが起こりやすくなります。

特に商用アカウント、スクールの集客、宿泊施設の宣伝、映像制作者の実績掲載に使う場合は、本人がどこまで許可したのかを明確にしておく必要があります。

利用目的 確認の目安 注意点
個人保存 本人了承 第三者共有に注意
SNS投稿 公開同意 顔や位置情報に注意
店舗PR 書面同意 商用利用を明記
広告素材 契約確認 期間と媒体を明記

公開範囲を最初に狭く決め、後から広げる場合は再確認する運用にすると、被写体との信頼関係を保ちやすくなります。

第三者の映り込みを処理する

サーフィン撮影では、被写体以外のサーファー、浜辺の利用者、駐車場の車、住宅、店舗看板などが画面に入りやすくなります。

遠景なら問題になりにくい場合もありますが、顔、体型、ボード、ウェットスーツ、車のナンバー、特徴的な場所がはっきり分かると、本人が望まない形で公開される可能性があります。

編集時には、不要なカットを使わない、ぼかしを入れる、画角を切る、音声を消す、位置情報を削るなどの処理を検討しましょう。

  • 顔が分かる人物
  • 車のナンバー
  • 住宅の表札
  • 子どもの姿
  • 事故や転倒の場面
  • 混雑ポイントの位置情報

特にワイプアウトや接触しそうな場面は映像として目を引きますが、本人の尊厳や安全文化を損なう可能性があるため、公開前に一度冷静に見直すことが大切です。

危険に見える演出を避ける

ドローン映像は、編集や音楽の付け方によって、実際よりも危険な飛行をしているように見えることがあります。

低空でサーファーを追いかけるカット、密集したラインナップの上を通るカット、海水浴客の近くを横切るカット、強風下で無理に飛ばしているようなカットは、視聴者に不安を与えやすい映像です。

たとえ安全距離を確保していても、望遠や圧縮効果で近く見える場合があるため、公開時には撮影方法の説明や安全対策の一文を添えると誤解を減らせます。

また、危険に見える映像を集客目的で強調すると、真似する人が出たり、管理者や地域からドローン撮影全体への警戒感が高まったりする可能性があります。

サーフィン撮影の魅力は、危険な接近ではなく、波のリズム、海の広がり、ライディングの流れを安全な距離から美しく見せることにあります。

安心してサーフィン空撮を進めるために

まとめ
まとめ

ドローンでサーフィン撮影をする許可は、航空法だけで決まるものではなく、海岸管理者の確認、海水浴場やイベントの運営ルール、港湾や漁港の管理、被写体の同意、第三者への配慮を合わせて判断する必要があります。

基本の流れは、機体重量と登録状況を確認し、飛行禁止空域と飛行方法を調べ、必要に応じて国の許可や承認を検討し、そのうえで海岸や施設の管理者へ相談し、被写体や現地関係者と安全な撮影方法を共有することです。

海は広く見えるため自由に撮れる印象がありますが、実際には風、潮、混雑、遊泳区域、漁業、港湾施設、イベント運営などの条件が重なり、判断を間違えると事故や地域トラブルにつながります。

安全なサーフィン空撮を行うには、迫力を求めて近づくよりも、余裕のある距離、短い飛行時間、明確な離着陸場所、補助者との連携、公開前の映り込み確認を大切にすることが近道です。

許可が必要かどうかに迷ったときは、自己判断で飛ばすのではなく、国土交通省の無人航空機情報、自治体や海岸管理者の案内、現地関係者の意見を確認し、飛ばさない選択も含めて計画を組むことが信頼される撮影につながります。

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