海辺のリラックスした雰囲気と、洗練されたデザインが融合した「サーファーブランド」。近年ではサーフィンをする人だけでなく、ファッションとして楽しむ「丘サーファー」や、都会的なスタイルを好む大人の男性からも絶大な支持を集めています。
機能性が高く着心地が良いだけでなく、身につけるだけで開放的な気分になれるのがサーフブランドの最大の魅力です。しかし、ブランドの数が多く「どれを選べばいいかわからない」「子供っぽくならないか心配」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、メンズに人気のサーファーブランドを「王道」「モダン」「機能性」の3つのカテゴリに分けて詳しく解説します。さらに、街中でかっこよく着こなすためのコーディネートのコツも合わせてご紹介しますので、ぜひ自分にぴったりのブランドを見つけてください。
サーファーブランドをメンズが選ぶ際のポイントと魅力

サーファーブランドと一口に言っても、その種類や特徴は多岐にわたります。まずは、なぜこれほどまでにサーフブランドがメンズファッションとして定着したのか、その理由と選び方の基本を押さえておきましょう。
サーフスタイルが持つ独特のリラックス感
サーファーブランドの最大の魅力は、なんといってもその「リラックス感」にあります。海上がりにさらっと羽織れるパーカーや、動きやすいショーツなど、締め付けのないゆったりとしたシルエットが基本です。
この「抜け感」が、大人の余裕を演出するのに最適です。キメすぎないけれど、だらしなくも見えない絶妙なバランスは、休日のお出かけやデートにもぴったり。特に30代〜40代の男性にとって、頑張りすぎないおしゃれを実現できる強い味方となっています。
「ガチ勢」向けと「ファッション」向けの違い
ブランドを選ぶ際に意識したいのが、そのアイテムが「本格的なサーフィン用」なのか、「街着(タウンユース)用」なのかという点です。これを混同してしまうと、街中で少し浮いてしまう可能性があります。
最近では「水陸両用」のハイブリッドウェアも増えていますが、自分の用途に合わせてブランドやアイテムを選ぶことが大切です。
初心者が最初に取り入れるべきアイテム
サーフファッション初心者の方が最初に取り入れるなら、「ロゴTシャツ」か「ボードショーツ(サーフパンツ)」がおすすめです。特にTシャツは、ブランドの世界観が最も表現されるアイテムであり、価格も手頃で挑戦しやすいでしょう。
また、最近のボードショーツは、ベルトループが付いていたり、ポケットが充実していたりと、街履きを想定した「ウォークショーツ」としての機能も充実しています。夏場なら、Tシャツにショーツを合わせるだけで、簡単にサーフスタイルの完成です。
王道の3大サーフブランド!歴史と特徴を解説

サーフカルチャーを語る上で外せないのが、長い歴史を持ち、世界中のサーファーから愛され続けている王道ブランドです。これらのブランドは信頼性が高く、機能性も折り紙付きです。
Quiksilver(クイックシルバー)
1969年にオーストラリアで誕生した、まさにサーフブランドのパイオニア的存在です。「ボードショーツ」という言葉を世に広めたのもこのブランドと言われています。富士山と波をモチーフにしたロゴマークは、日本人にも馴染みが深いでしょう。
クイックシルバーの魅力は、その圧倒的な機能性とバリエーションの豊かさにあります。プロサーファーが大会で着用する高機能モデルから、街中で着られるカジュアルラインまで幅広く展開しています。「迷ったらまずはここ」と言える、間違いのないブランドです。
Billabong(ビラボン)
1973年、オーストラリアのゴールドコーストでハンドメイドのボードショーツ作りからスタートしたブランドです。サーファーによるサーファーのためのブランドとして、独自のスタイルを貫いています。
ビラボンの特徴は、少し土臭さを残したヴィンテージ感のあるデザインや、独特の色使いです。機能的でありながらも、どこか手作りの温かみを感じさせるアイテムが多く、古着やアメカジスタイルが好きな男性との相性が抜群です。
Rip Curl(リップカール)
「The Search(探求)」をブランドコンセプトに掲げ、旅と冒険を愛するサーファーたちに支持されるオーストラリア発のブランドです。特にウェットスーツの技術力には定評があり、世界トップクラスの品質を誇ります。
アパレルラインにおいても、実用性を重視したタフな作りが特徴です。派手な装飾よりも機能美を追求したデザインが多く、本物志向のサーファーや、旅先でラフに着こなしたい男性におすすめです。
O’Neill(オニール)
アメリカ・カリフォルニア州サンタクルーズで、ジャック・オニールによって設立されました。世界で初めてウェットスーツを開発したブランドとして知られ、冷たい海でもサーフィンを可能にした功績は計り知れません。
長い歴史を持つブランドですが、常に革新的な技術を取り入れています。クラシックなカリフォルニアスタイルを継承しつつも、現代的なエッセンスを加えたアパレルは、幅広い年齢層から信頼を得ています。
都会的でおしゃれ!大人向けモダンサーフブランド

近年、ファッション感度の高い層を中心に人気を集めているのが、都会的なエッセンスを取り入れた「モダンサーフ」や「アーバンサーフ」と呼ばれるブランド群です。ロゴを控えめにしたシンプルなデザインが多く、街着としての完成度が非常に高いのが特徴です。
Saturdays NYC(サタデーズ ニューヨークシティ)
2009年にニューヨークのソーホーで創業し、瞬く間に世界中のファッショニスタを虜にしたブランドです。「サーフィン=西海岸」という常識を覆し、都会的な東海岸のサーフスタイルを確立しました。
モノトーンを基調としたシンプルで洗練されたデザインは、サーファーブランドというよりもハイブランドのような高級感があります。ジャケットやシャツなどのアイテムも充実しており、きれいめなスタイルを好む大人の男性に最適です。
Deus Ex Machina(デウス エクス マキナ)
オーストラリア発のこのブランドは、サーフィンとモーターサイクル(バイク)のカルチャーを融合させた、男らしい無骨なスタイルが特徴です。「クロスオーバー」をテーマに、趣味を楽しむ大人のライフスタイルを提案しています。
特にロゴが入ったキャップやTシャツは爆発的な人気を誇り、街中で見かけることも多いでしょう。バイクに乗るライダーや、ワイルドな雰囲気を演出したい男性におすすめのブランドです。
Banks Journal(バンクス ジャーナル)
日本、アメリカ、オーストラリアの3カ国を拠点に展開するグローバルなブランドです。「サステナビリティ(持続可能性)」を重視しており、すべてのTシャツにオーガニックコットンを使用するなど、環境への配慮を徹底しています。
デザインは極めてシンプルで、落ち着いたアースカラーやスモーキーな色合いが中心です。派手なロゴや柄が苦手な方でも着やすく、大人の休日着として非常に上品な印象を与えてくれます。
Vissla(ヴィスラ)
「クリエイター&イノベーター」をコンセプトに掲げ、サーフィンに関わる全てのクリエイティブな人々をサポートするブランドです。従来のサーフブランドとは一線を画す、アーティスティックで独自の世界観を持っています。
環境に配慮した「アップサイクル」素材(ココナッツの皮などを再利用)を積極的に採用している点も特徴です。人とは違う、こだわりのあるスタイルを求める感度の高いサーファーたちから熱い視線を浴びています。
Pilgrim Surf + Supply(ピルグリム サーフ+サプライ)
ニューヨーク・ブルックリン発のセレクトショップであり、オリジナルブランドも展開しています。「自然と都会のデュアルライフ」をコンセプトに、サーフィンだけでなくアウトドア全般を楽しめる機能的かつスタイリッシュなウェアを提案しています。
日本でも有名セレクトショップと提携しており、そのファッション性は折り紙付きです。ペナント(三角形の旗)のロゴマークがアイコンで、シンプルながらも存在感のあるデザインは、街着として非常に優秀です。
機能性抜群!スポーツ&パフォーマンス重視のブランド

サーフィンは激しいスポーツです。その動きに対応するために開発された技術は、日常の快適さにも直結します。ここでは、スポーツブランドのような機能性と、ストリートの感性を併せ持つブランドを紹介します。
Hurley(ハーレー)
アメリカ西海岸で誕生し、一時期はNike(ナイキ)の傘下にあったことから、最新のテクノロジーを積極的に導入しているブランドです。特に有名なのが「Phantom(ファントム)」シリーズのボードショーツです。
圧倒的な伸縮性と速乾性を誇り、まるで何も履いていないかのような軽さを実現しています。デザインもシャープでスポーティーなものが多く、ジムでのトレーニングウェアやランニングウェアとして活用する人も少なくありません。
RVCA(ルーカ)
「THE BALANCE OF OPPOSITES(相反するもののバランス)」をコンセプトに、サーフィンだけでなく、スケートボード、アート、そして格闘技(MMA)など、多様なカルチャーを取り込んだブランドです。
シンプルで太字のロゴが印象的で、オーバーサイズのシルエットなど、ストリートファッションのトレンドを色濃く反映しています。若者からの支持が厚いですが、モノトーンのアイテムを選べば大人の男性でもクールに着こなせます。
Volcom(ボルコム)
サーフィン、スケートボード、スノーボードの「3S」カルチャーを全てカバーする、世界初のブランドです。「自由」「革新」「実験性」を重視し、既成概念にとらわれないエッジの効いたデザインが特徴です。
ストーン(石)を模したロゴマークは、反骨精神の象徴として知られています。機能性も非常に高く、タフな環境下でも耐えうる品質を持っています。アクティブに動き回る日や、フェスなどのイベントシーンでも大活躍するでしょう。
サーフファッションをかっこよく着こなすコーディネートのコツ

お気に入りのブランドが見つかったら、次は着こなしです。「ただラフなだけ」になってしまわないよう、サーフスタイルを街でおしゃれに見せるための重要なポイントを押さえましょう。
サイズ感で「メリハリ」をつける
サーフファッション=ダボダボ、というのは一昔前の話です。現在は、適度なゆとりを持たせつつも、だらしなく見えないサイズ感が主流です。
今っぽいサイズ選びのポイント
トップス:
少し肩が落ちる程度の「ややオーバーサイズ」がトレンド。ただし着丈が長すぎると子供っぽくなるので注意。
ボトムス:
膝上丈のショーツや、足首に向かって細くなるテーパードパンツですっきりと見せるのが鉄則。「Yライン」や「Iライン」を意識しましょう。
上下ともにダボダボにしてしまうと、単なる部屋着に見えてしまいます。トップスがゆったりならボトムスはタイトに、といったバランス調整が重要です。
色は「アースカラー」や「フェード感」を意識する
海や砂浜に馴染むような色使いを取り入れると、ぐっとサーファーらしい雰囲気が出ます。ベージュ、カーキ、ネイビー、ホワイトといった「アースカラー」をベースにするのが失敗しないコツです。
また、新品のパキッとした色よりも、少し洗い晒したような「フェード感(色あせ感)」のあるアイテムを選ぶと、こなれた印象になります。派手なネオンカラーはポイント使いに留め、全体は落ち着いたトーンでまとめると大人っぽく仕上がります。
足元はサンダルだけじゃない!スニーカーの選び方
サーフスタイルといえばビーチサンダルですが、街中で履く場合はTPOに注意が必要です。ラフになりすぎるのを防ぐためには、スニーカーやスリッポンを合わせるのがおすすめです。
VANS(バンズ)やConverse(コンバース)などのローテクスニーカーは、サーフファッションとの相性が抜群です。清潔感を保つために、汚れのないきれいな靴を合わせることで、全体のコーディネートが引き締まります。
まとめ
今回は、メンズにおすすめのサーファーブランドをカテゴリ別にご紹介し、選び方や着こなしのコツについて解説しました。
サーフブランドは、もはや海に行く人だけのものではありません。「Quiksilver」や「Billabong」のような王道ブランドから、「Saturdays NYC」のような都会的なブランドまで、自分のライフスタイルや好みに合わせて自由に選べる時代です。
大切なのは、無理をしてプロサーファーの真似をするのではなく、リラックス感と機能性を日常に取り入れて、自分らしく楽しむことです。お気に入りの1着を見つけて、海風を感じるような爽やかなスタイルを楽しんでみてはいかがでしょうか。




