「海の上を滑る感覚を味わってみたい」「新しい趣味としてサーフィンを始めたい」そんな風に思っていても、何から手をつければいいのか分からず、一歩を踏み出せない方は多いのではないでしょうか。サーフィンは自然相手のスポーツだからこそ、最初のハードルが高く感じられることがあります。
しかし、正しい手順と知識さえあれば、誰でも安全に、そして確実に波に乗る楽しさを体験することができます。この記事では、全くの未経験者がサーフィンデビューするために必要な道具、スクールの選び方、そして絶対に知っておくべき海のマナーまでを網羅しました。
これから始まるあなたのサーフィンライフが素晴らしいものになるよう、基礎から丁寧に解説していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
サーフィンを始めたいと思ったら最初に知っておくべき魅力と心構え

「サーフィンを始めたい」と思ったその瞬間が、あなたの人生を豊かにする新しい扉を開くタイミングです。サーフィンは単なるスポーツの枠を超え、ライフスタイルそのものを変えてしまうほどの魅力を持っています。
海という大自然の中で過ごす時間は、日常のストレスを忘れさせ、心身ともにポジティブなエネルギーで満たしてくれます。まずは、技術的なことの前に、サーフィンが持つ本質的な魅力と、始めるにあたっての心構えについて理解を深めていきましょう。
ここでは、サーフィンを通じて得られる体験や、長く続けるために知っておきたいことを詳しくお話しします。
自然との一体感と心身のリフレッシュ効果
サーフィンの最大の魅力は、何と言っても圧倒的な自然との一体感です。海の上に浮かび、波の揺らぎに身を任せているだけで、普段の生活では味わえない開放感に包まれます。美しい朝日や夕日を海の中から眺める体験は、言葉にできないほどの感動を与えてくれるでしょう。
また、波に乗るという行為は、今の瞬間に全神経を集中させる必要があります。これにより、仕事や人間関係の悩みなどの雑念が消え、脳がリセットされるような感覚、いわゆる「マインドフルネス」の状態に近い効果が得られるとも言われています。
海水に含まれるミネラルや、波音の「1/fゆらぎ」によるリラックス効果も科学的に注目されています。サーフィンを始めたいと思う動機の多くは「かっこいいから」かもしれませんが、実際に始めると、この精神的な癒やし効果に魅了されて海に通い続ける人が非常に多いのです。
意外とハード?必要な体力と準備運動
優雅に波に乗っているサーファーを見ると簡単そうに見えるかもしれませんが、実はサーフィンは全身運動であり、かなりの体力を消費するスポーツです。特に「パドリング」と呼ばれる、手で水を漕いで進む動作は、背筋や肩周りの筋肉を強く使います。
最初のうちは、波に乗る以前に、沖に出るだけで息が上がってしまうことも珍しくありません。しかし、心配しすぎる必要はありません。海に通ううちに、サーフィンに必要な筋肉は自然と鍛えられていきます。大切なのは、最初から無理をしないことです。
また、海に入る前の準備運動は絶対に欠かせません。冷たい水の中では筋肉が硬くなりやすく、足がつったり怪我をしたりするリスクがあります。特に股関節や肩甲骨周りのストレッチを念入りに行うことが、安全に楽しむための第一歩です。日頃から軽いランニングや水泳などで基礎体力をつけておくと、上達も早くなるでしょう。
年齢は関係ない!何歳からでも楽しめる
「もう若くないから、今からサーフィンを始めるのは遅いのではないか」と躊躇している方もいるかもしれません。しかし、サーフィンに年齢制限はありません。10代で始める人もいれば、40代、50代、あるいは定年退職後の趣味として60代からスタートする人もたくさんいます。
サーフィンにはコンテストで順位を競う楽しみ方もありますが、自分のペースで波と戯れる「フリーサーフィン」こそが真髄です。大きな波に果敢に挑むだけがサーフィンではありません。穏やかな波で、ゆったりとクルージングを楽しむロングボードというスタイルなら、体力に自信がない方や年配の方でも十分に楽しめます。
海には幅広い年齢層のサーファーがいます。年齢を理由に諦める必要は全くありません。「サーフィンを始めたい」という情熱さえあれば、いつからでも海はあなたを受け入れてくれます。生涯現役で楽しめるスポーツとして、長く付き合っていけるのもサーフィンの素晴らしい点です。
失敗しないサーフィンの始め方!スクールと独学はどっちがいい?

サーフィンを始めたいと考えたとき、最初に直面する選択肢が「スクールに通うか」「独学で始めるか(または友人に教わるか)」という点です。結論から言うと、全くの未経験者であれば、最初はサーフィンスクールを利用することを強くおすすめします。
海は楽しい場所である反面、知識がないまま入ると命に関わる危険も潜んでいます。最初のステップをどう踏み出すかで、その後の上達スピードやサーフィンに対する印象が大きく変わってきます。
ここでは、それぞれの始め方の特徴やメリット・デメリットを比較しながら、あなたに最適なスタート方法を考えていきましょう。
サーフィンスクールのメリットと体験内容
サーフィンスクールに通う最大のメリットは、「安全性」と「効率」です。プロのインストラクターは、その日の海のコンディションを見極め、初心者が安全に練習できる場所を選んでくれます。また、道具のレンタルが含まれていることがほとんどなので、手ぶらで気軽に参加できるのも魅力です。
スクールでは、まず陸上で基本的な動作を学びます。ボードの上での立ち位置、パドリングの姿勢、立ち上がり方などをシミュレーションしてから海に入ります。海に入ってからも、インストラクターが波を選んでボードを押してくれるため、初日から「波に乗って立つ」という成功体験を得られる可能性が非常に高いです。
自己流で何回も海に通ってやっと掴める感覚を、スクールなら数時間で体験できることもあります。基礎を正しく学ぶことで変な癖がつくのを防ぎ、結果として上達への近道となります。多くのスクールでは写真撮影や送迎サービスなども行っているため、レジャー感覚で楽しめるのも嬉しいポイントです。
経験者の友人に教えてもらう場合の注意点
もし周りにサーフィン経験者の友人がいる場合、その人に教えてもらうのも一つの方法です。気心が知れた相手なら緊張せずに済みますし、費用も交通費や食事代程度で済むかもしれません。しかし、これにはいくつかの大きな注意点があります。
まず、「サーフィンが上手い」ことと「教えるのが上手い」ことは別物です。感覚で波に乗っている上級者が、初心者の分からないポイントを論理的に説明できるとは限りません。また、友人も自分のサーフィンを楽しみたいはずなので、つきっきりで面倒を見てもらうのは気が引けてしまうこともあるでしょう。
さらに、万が一の事故や怪我が起きた場合の責任問題も複雑です。友人に頼む場合は、相手の貴重な時間を割いてもらっていることへの感謝を忘れず、あくまで「サポートしてもらう」程度のスタンスでいることが大切です。基礎の基礎だけはスクールで学び、その後の練習に付き合ってもらうという形が、友人関係を保つ上でも理想的かもしれません。
独学が難しい理由とリスクについて
「YouTubeなどの動画を見て勉強すれば、独学でもできるのでは?」と思う方もいるでしょう。確かに現在は優良な解説動画がたくさんありますが、完全な独学でのデビューはおすすめできません。その最大の理由は、海という環境の複雑さにあります。
動画では「波の選び方」や「カレント(離岸流)」の怖さまでは実感できません。初心者が一人で海に入ると、気づかないうちに沖に流されたり、他のサーファーの邪魔をして怒られたり、あるいはボードを自分や他人にぶつけて怪我をさせたりするリスクが非常に高くなります。
また、独学では自分のフォームを客観的に見ることができません。間違ったフォームで練習を続けると、上達が遅れるだけでなく、体を痛める原因にもなります。最初は誰かの指導のもとで安全確保と基礎習得を行い、ある程度乗れるようになってから独学へ移行するのが、最も賢明で安全なルートです。
自分に合ったスクールの選び方
いざスクールに行こうと思っても、数が多くてどこを選べばいいか迷ってしまうものです。良いスクールを選ぶためのポイントはいくつかあります。まずは、NSA(日本サーフィン連盟)公認など、指導員の資格や実績がしっかりしているかを確認しましょう。安全管理の面で信頼がおけます。
次に、少人数制かどうかも重要です。インストラクター1人に対して生徒が多すぎると、実際に波に乗せてもらえる回数が減ってしまいます。マンツーマンや、最大でも3〜4人までの少人数制を採用しているスクールがおすすめです。
さらに、口コミやブログ、SNSなどで雰囲気を確認してください。「スパルタで厳しく教える」ところもあれば、「とにかく楽しく波に乗る」ことを重視するところもあります。自分がどのようなスタンスでサーフィンを始めたいかに合わせて選ぶと良いでしょう。シャワーや更衣室、パウダールームなどの設備が充実しているかどうかも、特に女性にとっては重要なチェックポイントです。
初心者が揃えるべき道具リストと選び方のポイント

サーフィンを本格的に趣味として続けると決めたら、いよいよマイボードやウェットスーツを手に入れる段階です。自分の道具を持つと、愛着が湧き、海へ行くモチベーションが格段に上がります。
しかし、サーフギアは決して安い買い物ではありません。種類も豊富で、初心者には何を選べばいいのか分かりにくいものです。見た目だけで選んでしまうと、扱いづらくて上達を妨げてしまうこともあります。
ここでは、初心者が最初に揃えるべき必須アイテムと、失敗しない選び方のポイントを解説します。予算に合わせて賢く道具を揃えていきましょう。
サーフボードの種類と初心者におすすめのボード
サーフボードは大きく分けて「ショートボード」「ファンボード」「ロングボード」の3種類があります。初心者が最初に選ぶべきは、浮力があり安定感に優れたボードです。
特におすすめなのが「ソフトボード(スポンジボード)」です。表面が柔らかい素材でできているため、万が一自分や他人にぶつかっても怪我のリスクが低く、浮力が非常に強いためテイクオフ(波に乗って立つこと)が圧倒的に簡単です。
もし本格的なボードが欲しい場合は、9フィート(約274cm)以上のロングボードか、少し短めのファンボードが適しています。ショートボードは動きが機敏でかっこいいですが、浮力が少なくバランスをとるのが難しいため、基礎ができてから挑戦するのが無難です。まずは「波にたくさん乗れる」道具を選ぶことが、サーフィンを好きになる秘訣です。
ウェットスーツの重要性と季節による違い
ウェットスーツは、単に寒さを防ぐだけでなく、紫外線やクラゲ、ボードとの擦れから肌を守る重要な役割があります。日本では夏の一時期を除いて、ほぼ一年中ウェットスーツを着用します。
ウェットスーツには季節ごとに適した種類があります。真夏なら「タッパー(長袖の上着)」や「スプリング(半袖半ズボン)」、春や秋は「3mmフルスーツ(長袖長ズボン)」、冬は「5mmセミドライ」などです。初心者が最初に買うなら、春から秋まで長く使える3mmのフルスーツ(ジャーフル)が最も汎用性が高くおすすめです。
サイズ感も非常に重要です。緩すぎると水が入って寒く、きつすぎると動きにくくてパドリングが疲れてしまいます。可能であれば、サーフショップで採寸してオーダーメイドするか、試着をして体にフィットするものを選びましょう。
リーシュコードやワックスなど必須の小物
ボードとウェットスーツ以外にも、サーフィンには欠かせない小物があります。これらは消耗品も多いため、常に予備を持っておくくらいの気持ちが必要です。
- リーシュコード:
足首とボードを繋ぐ命綱です。これがないと、転んだ際にボードが流されて他人にぶつかる危険があります。ボードの長さに合ったものを選び、劣化していないか毎回チェックしましょう。
- サーフワックス:
ボードの表面に塗る滑り止めです。水温に合わせて「COLD(冬用)」「WARM(夏用)」などの種類があります。ベースコート(下地)とトップコートを使い分けます。
- デッキパッド:
ショートボードやファンボードの後ろ足部分に貼る滑り止めシートです。ロングボードでは貼らないことも多いですが、足の位置を確認する目印にもなります。
その他、着替え用のポンチョ、日焼け止め、ボードケース、ポリタンク(水浴び用)などがあると便利です。
初期費用はどれくらい?予算の目安
サーフィンを始めるにはどれくらいの費用がかかるのでしょうか。新品ですべて揃える場合と、中古や工夫をして抑える場合で大きく異なりますが、大まかな目安を知っておくと安心です。
| アイテム | 新品予算の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| サーフボード | 5万〜15万円 | ソフトボードなら3〜6万円程度 |
| ウェットスーツ | 3万〜8万円 | 既製品なら安価、オーダーは高価 |
| 小物一式 | 1万〜2万円 | リーシュ、ワックス、ケース等 |
| スクール費用 | 5千〜1万円 | 1回あたりの料金(レンタル込) |
| 合計 | 10万〜26万円 | 中古を活用すれば半額以下も可能 |
初期費用はかかりますが、一度道具を揃えてしまえば、海で遊ぶこと自体にお金はかかりません(交通費や駐車場代を除く)。ジムに通ったり、毎回プレー代がかかるスポーツに比べれば、ランニングコストは比較的良い趣味と言えるでしょう。
最初から高価なハイブランドで固める必要はありません。まずは安価なソフトボードや中古品でスタートし、自分のスタイルが見えてきてから、本当に欲しい道具にお金をかけるのが失敗しないコツです。
海に入る前に絶対覚えておきたいルールとマナー

サーフィンには、サッカーや野球のように審判はいませんが、世界共通の厳格なルールとマナーが存在します。これらは、サーファー同士が衝突事故を起こさず、全員が気持ちよく波をシェアするために長い歴史の中で作られてきたものです。
「知らなかった」では済まされない重要なルールもあります。特に初心者のうちは、悪気なくルール違反をしてしまい、トラブルになってしまうことも少なくありません。海に入る前にしっかりと理解し、常に謙虚な気持ちを持つことが、一人前のサーファーへの第一歩です。
ここでは、最も基本的な「ワンマン・ワンウェイブ」をはじめ、海での振る舞いについて詳しく解説します。
「ワンマン・ワンウェイブ」とは?
サーフィンの最も基本的かつ重要なルールが「ワンマン・ワンウェイブ(One Man, One Wave)」です。これは、「1つの波に乗れるのは1人だけ」という原則を意味します。
波は一番盛り上がっている「ピーク」と呼ばれる部分から崩れ始めます。このピークに最も近い位置にいるサーファーが、その波に乗る優先権を持ちます。もし誰かが既に波に乗っている場合、あるいはピーク側から乗ろうとしている場合は、他の人はその波に乗ってはいけません。
ただし、波のピークが2箇所あり、それぞれ右(レギュラー)と左(グーフィー)に分かれて崩れていく場合に限り、お互いが進行方向を妨げなければ2人で乗ることも可能です。基本的には「1つの波に1人」と覚えておきましょう。
前乗り(ドロップイン)の禁止と危険性
「ワンマン・ワンウェイブ」のルールを破り、優先権を持つサーファーの進路を妨害して波に乗ってしまう行為を「前乗り(ドロップイン)」と呼びます。これはサーフィンにおいて最大のタブーとされています。
前乗りをすると、優先権を持っていたサーファーは進路を塞がれ、ライディングを中断せざるを得なくなります。それだけでなく、ボード同士が接触して破損したり、サーファー同士が激突して大怪我を負ったりする危険性が非常に高いのです。
初心者のうちは、波に乗ることに夢中で周りが見えなくなりがちです。テイクオフをする前には、必ず進行方向(ピーク側)を確認し、誰も乗ってきていないかをチェックする癖をつけましょう。もし誤って前乗りをしてしまった場合は、すぐにプルアウト(波から降りる)し、相手にしっかりと謝ることが大切です。
ローカルルールと挨拶の大切さ
サーフポイントによっては、その地域で暮らすサーファー(ローカル)たちが大切に守っている独自のルールが存在する場合があります。例えば、「このエリアはロングボード禁止」「この時間はスクール優先」などです。初めて行くポイントでは、事前にネットで調べたり、近くのサーフショップで情報を聞いたりすると安心です。
また、海の上でのコミュニケーションも非常に重要です。近くにいるサーファーに「おはようございます」「お疲れ様です」と挨拶をするだけで、お互いの警戒心が解け、トラブルを未然に防ぐことができます。
混雑している海では、譲り合いの精神が欠かせません。初心者のうちは、上手なサーファーの邪魔にならないよう、波待ちのポジションを少しずらすなどの配慮も必要です。謙虚な姿勢でいれば、逆にローカルサーファーが優しくアドバイスをくれることもあります。
海でのトラブルを避けるための行動
ルール違反以外にも、トラブルを避けるために注意すべき行動があります。その一つが「ボードを流さない」ことです。ワイプアウト(転倒)した際や、波を越える際にボードを手放してしまうと、ボードが勢いよく後ろに飛び、後続のサーファーに直撃する恐れがあります。
ドルフィンスルー(波の下を潜り抜ける技術)ができないうちは、混雑したラインナップ(波待ちの列)には入らず、人が少ない場所やインサイド(岸寄り)で練習するようにしましょう。
ゲットアウトのルートにも注意
沖に出る(ゲットアウトする)際は、他のサーファーがライディングしてくるラインを避けて通るのがマナーです。遠回りになっても、波が崩れていないエリアを選んで沖に出るようにしましょう。
自分の技量に見合ったポイント選びと、周囲への気配りを忘れなければ、初心者でも安全に海を楽しむことができます。
サーフィン上達へのファーストステップと練習方法

道具を揃え、ルールを理解したら、あとは実践あるのみです。しかし、いきなり海に入って波に乗ろうとしても、なかなかうまくいかないのがサーフィンの難しいところであり、面白いところでもあります。
効率よく上達するためには、海に入る前の陸上トレーニングと、海での段階的な練習が欠かせません。やみくもにトライするのではなく、一つひとつの動作を頭で理解し、体で覚えていくことが大切です。
ここでは、初心者が最初に取り組むべき練習メニューと、最初の壁を乗り越えるためのコツを解説します。
陸上トレーニング(パドリング・テイクオフ)
海の上は不安定で、常に状況が変化するため、新しい動きを覚える場所としては不向きです。まずは自宅の床や砂浜で、基本的なフォームを体に叩き込みましょう。
特に重要なのが「テイクオフ」の動作です。腹ばいの状態から、両手を胸の横につき、一瞬で足を引き込んで立ち上がる。この一連の動きをスムーズに行えるようになるまで、何度も反復練習してください。陸上でできない動きは、海の上では絶対にできません。
また、パドリングに必要な背筋を鍛えるトレーニングや、体幹を強化するプランクなども有効です。YouTubeなどの動画を参考にしながら、鏡の前で自分のフォームをチェックするのも良いでしょう。陸トレをしっかり行うことで、海での成功率が格段に上がります。
実際に海に入ってからの波待ちとポジショニング
海に入ったら、まずはボードの上に座ってバランスを取る「波待ち」の練習です。簡単そうに見えますが、波に揺られながら座り続けるのは意外と難しいものです。視線を遠くに向け、リラックスして重心を中心に乗せるのがコツです。
次に意識すべきはポジショニングです。波は沖から岸へと移動していきますが、割れる場所(ブレイクポイント)はある程度決まっています。他のサーファーの動きを観察し、どこで波が割れているかを見極めましょう。
初心者のうちは、沖の大きな波を狙うのではなく、一度崩れた波が白く泡立って進む「スープ(ホワイトウォーター)」に乗る練習から始めます。スープは力が強く安定しているため、波に押される感覚を掴むのに最適です。
最初の壁「テイクオフ」を成功させるコツ
サーフィンを始めた人が最初にぶつかる大きな壁がテイクオフです。「波には乗れたけど立てない」「立つ前に転んでしまう」という悩みは誰もが通る道です。
テイクオフを成功させる最大のコツは、「波のスピードに合わせる」ことです。波が近づいてきたら全力でパドリングをし、波に押されてボードが滑り出した感覚(滑走感)を感じてから、さらに「あと2回」パドリングを入れます。多くの初心者は、滑り出した瞬間に安心してパドルを止めてしまい、波に置いていかれてしまいます。
ボードが完全に走り出し、安定したのを確認してから、陸トレで練習した動作で素早く立ち上がります。この時、視線は足元ではなく、進行方向へ向けることがバランスを保つ秘訣です。焦らず、冷静にタイミングを計りましょう。
継続するためのモチベーション維持
サーフィンは、1日で劇的に上達するものではありません。何度も波に揉まれ、海水を飲み、筋肉痛になりながら少しずつ成長していくスポーツです。「今日は全然乗れなかった」と落ち込む日もあるでしょう。
そんな時は、「海に入れただけでOK」「パドリングの良い筋トレになった」とポジティブに捉えましょう。小さな進歩を見逃さないことが大切です。「今日は1回立てた」「前回より長く乗れた」など、自分なりの目標をクリアしていく喜びを感じてください。
仲間を作るのもおすすめ
一緒に海に行く仲間がいれば、励まし合ったり、お互いのフォームをチェックし合ったりできます。スクールで知り合った人や、SNSで初心者仲間を見つけるのも、モチベーションを維持する良い方法です。
まとめ:サーフィンを始めたい気持ちを大切に、安全に海を楽しもう
ここまで、サーフィンを始めたいと考えている方に向けて、魅力や始め方、道具選び、ルール、そして練習方法までを解説してきました。情報量が多くて少し不安になったかもしれませんが、全てを一度に覚える必要はありません。
大切なのは、「海を楽しみたい」「波に乗ってみたい」という純粋なワクワクする気持ちです。その気持ちさえあれば、多少の失敗や困難も乗り越えていけます。最初はスクールで基礎を学び、自分に合った道具を少しずつ揃え、海のマナーを守りながら、自分のペースで楽しんでいけば良いのです。
海の上に立ち、風を切って波を滑るあの瞬間の感動は、一生忘れられない体験になるはずです。さあ、準備ができたら、新しい世界への第一歩を踏み出しましょう。素晴らしいサーフィンライフがあなたを待っています。




