サーフィンは自然との一体感を楽しめる素晴らしいスポーツですが、長時間海上にいることで受ける紫外線ダメージは想像以上に深刻です。「目はむき出しの臓器」とも言われ、肌と同じように、あるいはそれ以上にケアが必要です。特にサーファーは、上空からの直射日光だけでなく、海面からの照り返しによる強烈な紫外線を浴び続ける過酷な環境にいます。
最近では、目の健康を守るためにサーフィン中にサングラスを着用する人が増えてきました。しかし、「波に巻かれて無くしそう」「視界が悪くなりそう」「なんとなく邪魔そう」といった理由で、導入をためらっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、なぜサーファーにサングラスが必要なのかという根本的な理由から、激しい動きでも外れない機能的なモデルの選び方、そしてサーフィン中の具体的な悩みへの対策までを詳しく解説します。大切な目を守り、長くサーフィンライフを楽しむための知識として、ぜひ参考にしてください。
サングラスがサーファーにとって絶対に必要な理由とメリット

多くのサーファーが日焼け止めを肌に塗るように、目にも紫外線対策が必要です。海の上は陸上よりも紫外線量が多く、対策を怠ると将来的な目の病気につながるリスクがあります。ここでは、健康面とパフォーマンス面の両方から、サングラス着用の重要性を解説します。
紫外線による深刻な目の病気「翼状片」のリスク
サーファーが最も恐れるべき目の病気の一つに「翼状片(よくじょうへん)」があります。これは、白目の組織が異常に増殖し、黒目(角膜)の方へ三角形に侵入してくる病気です。別名「サーファーズアイ」とも呼ばれるほど、サーフィンを愛好する人たちに多く発症することで知られています。
主な原因は、長期間にわたって強い紫外線や風、砂埃などの刺激を受け続けることです。初期段階では充血や異物感程度ですが、進行すると黒目を覆ってしまい、乱視がひどくなったり、最悪の場合は視力が著しく低下したりします。治療には手術が必要になることも多く、再発のリスクもあります。
サングラスを着用することで、目に入る紫外線を大幅にカットし、この翼状片のリスクを低減することができます。肌の日焼け対策と同様に、目の紫外線対策も「予防」が何より重要です。長く快適に波に乗り続けるためにも、物理的なバリアで目を守る意識を持つことが大切です。
海面からの強烈な照り返しを防ぎ視界を確保する
海での紫外線は、空から降り注ぐものだけではありません。海面に反射する太陽光、いわゆる「照り返し」も非常に強力です。特に晴れた日の日中や、朝日・夕日が低い位置にある時間帯は、海面が鏡のように光を反射し、目を開けているのが辛いほどの眩しさになります。
この強烈な眩しさは、単に見にくいというだけでなく、波のコンディションを見極める能力を低下させます。うねりの向きやサイズ、崩れるポイントなどを正確に捉えるためには、クリアな視界が不可欠です。眩しさによって目を細めている状態では、重要な情報を見逃してしまう可能性があります。
サングラス、特に反射光をカットする機能を持つレンズを使用することで、海面のギラつきを抑えることができます。これにより、裸眼では光って白く見えていた波の凹凸や、海中の様子までがくっきりと見えるようになります。正確な状況判断は、良い波に乗るための第一歩です。
風や水しぶきなどの物理的な刺激から目をガードする
サーフィン中は、紫外線以外にもさまざまな物理的刺激が目を襲います。強いオンショア(海から陸へ吹く風)の日は、風に乗って飛んでくる海水や砂が目に入ることがあります。また、パドリング中や波待ちの最中に、予期せぬ水しぶきを浴びることも日常茶飯事です。
海水が目に入ると、塩分による浸透圧の違いで痛みを感じたり、目が充血したりすることがあります。また、風に当たり続けることで目の表面が乾燥し、ドライアイのような状態になることもあります。これらの刺激は目の疲労原因となり、集中力を削ぐ要因になります。
サングラスは、こうした風や水、砂埃から目を物理的に守る防護壁の役割を果たします。ゴーグルタイプや顔にフィットするカーブの強いサングラスであれば、隙間からの風の巻き込みも防ぐことができ、常に快適な目のコンディションを保つことができます。コンタクトレンズを使用しているサーファーにとっては、レンズの脱落防止にも役立ちます。
脳へのストレスを減らしパフォーマンスを維持する
目は脳と直結している器官であり、目から入る情報は脳で処理されます。強い光や紫外線を目に受けると、脳はストレスを感じ、自律神経が乱れたり、身体的な疲労感として認識したりすることが研究で分かっています。「目から日焼けする」という言葉があるように、目への刺激は全身のメラニン生成を促す信号にもなります。
サーフィンはただでさえ体力を消耗するスポーツです。さらに目からの情報処理に余計なエネルギーを使ってしまうと、集中力が途切れやすくなり、パフォーマンスの低下につながります。長時間海に入った後に感じる激しい倦怠感は、実は目の疲れが大きく影響している場合があるのです。
サングラスで光の刺激をコントロールすることは、脳への負担を減らすことにもつながります。結果として、集中力を長く保ち、冷静な判断で波を選ぶことができるようになります。疲れにくい状態でサーフィンを楽しむためにも、アイウェアは有効なギアの一つと言えます。
海という過酷な環境で使うための機能と選び方

街中で使うファッションサングラスと、サーフィンで使うサングラスは求められる機能が全く異なります。激しい動き、海水、強い衝撃などに対応できるスペックが必要です。ここでは、失敗しないサーフィン用サングラスの選び方をポイントごとに解説します。
万が一の紛失を防ぐ「フローティング機能」の有無
サーフィン中にサングラスを使う際、最も懸念されるのが「海に落として無くしてしまうこと」です。ワイプアウト(波から落ちること)した際の衝撃は凄まじく、どんなにフィットしていてもサングラスが外れてしまう可能性はゼロではありません。一度沈んでしまったサングラスを広い海で探すのはほぼ不可能です。
そこで重要なのが、水に浮く「フローティング機能」です。フレーム素材に比重の軽い樹脂を使用したり、空気を含ませた構造にしたりすることで、水面にプカプカと浮くように設計されています。浮いていれば、もし外れてしまっても回収できる確率が格段に上がります。
これからサーフィン用のサングラスを購入する場合は、このフローティング機能がついているモデルを強くおすすめします。もし気に入ったデザインのサングラスに浮力がない場合は、後付けで装着できるフローティングストラップなどを利用して、必ず浮く対策をしておきましょう。
激しい波にも耐えるストラップと高いフィット感
サーフィンは常に動き続けるスポーツです。パドリングで顔を上げたり、テイクオフで素早く立ち上がったり、ドルフィンスルーで波の下を潜ったりと、激しい上下動を繰り返します。そのため、顔に吸い付くような高いフィット感が求められます。
通常のメガネのような形状ではなく、顔のカーブに沿ったハイカーブフレームや、鼻や耳に当たる部分に滑り止めのラバー素材が使われているものが適しています。汗や海水で濡れてもズレにくい素材かどうかも確認しましょう。試着できる場合は、頭を振ってみてズレないかをチェックするのが良いでしょう。
さらに安心感を高めるためには、専用のストラップ(バンド)が付属しているモデルがベストです。テンプルの端をつなぐバンドがあることで、頭部にしっかりと固定され、ドルフィンスルーのような激しい水圧がかかる場面でもサングラスが外れるのを防ぎます。着脱可能なストラップであれば、陸上では外してスタイリッシュに使うことも可能です。
クリアな視界を確保する撥水コートと曇り止め機能
サングラスをかけていて一番のストレスになるのが、レンズについた水滴や曇りによる視界不良です。レンズ表面に水滴がベタッと張り付いてしまうと、視界が歪んでしまい、波が見えなくなってしまいます。これを防ぐのが「撥水(はっすい)コーティング」です。
撥水加工が施されたレンズは、水を弾いてコロコロとした水滴状にします。これにより、息を吹きかけたり、軽く頭を振ったりするだけで水滴が落ちやすくなり、クリアな視界を維持しやすくなります。サーフィン用としては必須級の機能と言えるでしょう。
また、体温と外気温の差で発生する「曇り」も大敵です。曇りを防ぐためには、レンズの内側に曇り止め加工がされているものや、フレームに通気口(ベンチレーション)が設けられていて空気が循環する構造のものがおすすめです。曇りは事故のもとにもなるため、対策されたモデルを選びましょう。
波を見やすくする偏光レンズと調光レンズの使い分け
レンズの機能には主に「偏光(へんこう)」と「調光(ちょうこう)」の2種類があります。サーフィンに特におすすめなのは偏光レンズです。偏光レンズは、特定の方向からの反射光をカットするフィルターが入っており、海面のギラつきを劇的に抑えてくれます。波の斜面やうねりの形を鮮明に捉えることができます。
一方、調光レンズは、紫外線の量に反応してレンズの色(濃度)が自動で変わるものです。紫外線が強い屋外では色が濃くなり、屋内や夜間は透明に近くなります。サーフィンにおいては、早朝の薄暗い時間から日が昇る時間帯まで通して入る場合などに便利ですが、海面のギラつきを抑える効果は偏光レンズほどではありません。
基本的には、波の情報を正確に得るために偏光レンズを選ぶのが王道です。ただし、夕暮れ時や曇りの日など光量が少ない状況での使用が多い場合は、可視光線透過率が高め(色が薄め)のレンズを選ぶか、状況に応じて濃度が変わる調光レンズを選択肢に入れるのも一つの手です。
サーフィン中の「邪魔」「曇る」を解決する実践テクニック

どんなに高性能なサングラスを選んでも、使い方が間違っていると「やっぱり邪魔だった」となってしまいます。ここでは、海の中で快適にサングラスを使いこなすための、ちょっとしたコツやテクニックを紹介します。これを知っているだけで、使用感は大きく変わります。
レンズの曇りを防ぐための事前の準備と対策
海に入ってからレンズが曇り始めると、拭き取る手段が限られているため非常に厄介です。曇りの主な原因は、顔の熱気や湿気がレンズ内側にこもること、そしてレンズ表面の汚れです。まずは入水前に、専用の曇り止め液(アンチフォグ)を塗っておくことが効果的です。
曇り止め液がない場合は、昔からのサーファーの知恵として、唾液をレンズ内側に薄く塗り、軽く海水で流すという方法もあります。唾液に含まれる界面活性作用が一時的に曇りを防いでくれます。ただし、衛生面やコーティングへの影響を考えると、専用のケミカルを使うのがベストです。
また、波待ちの際に帽子を深くかぶりすぎない、あるいはサングラスとおでこの間に少し隙間を作って風を通すなど、熱気を逃がす工夫も有効です。完全に密閉してしまうと曇りやすくなるため、状況に応じて空気の通り道を確保してあげましょう。
ドルフィンスルーやワイプアウト時のサングラスの扱い
大きな波を越えるためのドルフィンスルー(ダックダイブ)の際は、最もサングラスが外れやすい瞬間です。基本的には、頭を下に向けて水中に潜る際、水圧でサングラスが顔に押し付けられる角度を意識すると外れにくくなります。顔を上げすぎると、下から水が入って持ち上げられてしまいます。
もし強烈な波でサングラスがズレそうな予感がしたら、片手でフレームを押さえながらドルフィンスルーをするのも一つの技術です。慣れてくれば、サングラスをしたままでもスムーズに潜れるようになりますが、最初は無理をせず慎重に行いましょう。
ワイプアウト(転倒)して洗濯機のように揉まれているときは、サングラスのことまで気が回らないかもしれません。ここで役立つのがストラップです。しっかり締めておけば、顔から外れても首に残ります。海面に上がったら、まずはサングラスが所定の位置にあるかを確認し、ズレていれば直してからパドリングを再開しましょう。
日焼け跡(パンダ目)を目立たせない工夫
サングラスをしてサーフィンをする際の悩みの一つが、目の周りだけ白く残る「パンダ焼け」です。これを完全に防ぐのは難しいですが、目立たなくする方法はあります。一つは、日焼け止めを顔全体にムラなく、かつ厚めに塗ることです。特にサングラスとの境界線付近を入念に塗ります。
また、サングラスのフレーム形状にも工夫ができます。あまりにも小さいレンズや、目の周りを覆うゴーグルタイプだと境界線がくっきり出やすくなります。大きめのレンズや、ファッション性の高い形状のものを選ぶことで、いかにも「ゴーグル焼け」といった跡を避けることができます。
海から上がった後のケアも重要です。日焼けした肌をしっかり保湿し、肌のターンオーバーを整えることで、色ムラが定着するのを防ぎます。最近では飲む日焼け止めなどを併用して、内側からケアするサーファーも増えています。
万が一外れたときのためのリーシュコード活用法
フローティング機能がないサングラスや、大切な高価なモデルを使用する場合、絶対に無くさないための最後の砦となるのが「リーシュコード」です。これはウェットスーツの背中のジッパー紐や、ネックレスのように首にかける紐とサングラスをつなぐものです。
簡易的な方法としては、細い紐をサングラスのテンプル(つる)の穴やヒンジ部分に結びつけ、もう片方をウェットスーツの首元に入れ込んでおくか、ラッシュガードのループに結びつける方法があります。これにより、顔から外れても体と繋がっているため流失を防げます。
市販のサングラス用リテーナー(ストラップ)の中には、浮力体がついているものや、ウェットスーツに固定できるクリップがついているものもあります。自分のスタイルに合わせて、二重三重の紛失防止策をとっておくことで、波乗りに集中できるようになります。
サーファーに支持されるおすすめサングラスブランド

数あるサングラスブランドの中でも、特にサーフィンという過酷な環境での使用を想定して開発されたブランドやモデルが存在します。機能性、耐久性、そしてサーファー心をくすぐるデザイン性を兼ね備えた、おすすめのブランドを紹介します。
ウォータースポーツ特化の実力派「LiP Sunglasses」
「LiP Sunglasses(リップサングラス)」は、カイトサーフィンやウィンドサーフィン、サーフィンなどのウォータースポーツ専用に開発されたブランドです。最大の特徴は、徹底した曇り止め対策と強力な保持力です。
特許取得済みのベンチレーションシステムを採用したモデル「Typhoon(タイフーン)」は、レンズが曇りにくく、水抜けも抜群です。さらに、万が一の衝撃でも外れにくい特殊なリーシュシステムや、水に浮く機能も標準装備されています。「本気で目を守りたい」「絶対に無くしたくない」というシリアスなサーファーから絶大な支持を得ています。
デザインはいかにもスポーツギアという見た目ですが、その分機能性は折り紙付きです。海外のビッグウェーバーたちも愛用しており、過酷なコンディションでの信頼性はトップクラスと言えるでしょう。
テクノロジーと信頼の定番ブランド「OAKLEY」
スポーツアイウェアの代名詞とも言える「OAKLEY(オークリー)」。サーフィン界でもトッププロからアマチュアまで幅広く愛用されています。オークリーの強みは、なんといってもレンズ技術の高さです。「Prizm(プリズム)」レンズテクノロジーは、色調やコントラストを強調し、水面の細かな変化を鮮明に映し出します。
サーフィン向けとしては、「Split Shot(スプリットショット)」のようなウォータースポーツ対応モデルが人気です。取り外し可能なリーシュが付属し、帽子の上からでもフィットする設計になっています。また、モデルによっては度付きレンズに対応しているものも多く、視力が悪いサーファーにとっても救世主的な存在です。
耐久性や衝撃耐性も非常に高く、飛び石やサーフボードの接触からも目を守ってくれます。価格帯は高めですが、その性能と耐久性を考えれば十分に投資する価値のあるブランドです。
日本人の顔にフィットするドメスティックブランド「RONIN」
「RONIN Eyewear(ロニンアイウェア)」は、日本発のサーファー向けサングラスブランドです。「サーファーによるサーファーのためのサングラス」をコンセプトに、機能性だけでなく、陸上でも使えるクールなデザインを追求しています。
海外ブランドのサングラスは、鼻の高さや顔の幅が欧米人向けに作られていることが多く、日本人がかけるとズレたり頬に当たったりすることがあります。しかしRONINは日本人の骨格に合わせて設計されているため、驚くほどフィット感が良く、長時間かけていてもストレスがありません。
偏光レンズを採用したモデルも豊富で、価格も比較的手頃な設定になっています。プロサーファーのサポートも積極的に行っており、日本のサーフシーンに根付いた信頼できるブランドです。
気軽に使えてコスパ抜群の「Carve」や「Dot Dash」
「高価なサングラスを海で使うのはどうしても怖い」という方には、コストパフォーマンスに優れたブランドがおすすめです。「Carve(カーブ)」や「Dot Dash(ドットダッシュ)」などは、数千円〜1万円以下で購入できるモデルが充実しています。
安価とはいえ、UVカット機能や偏光レンズなど、サーフィンに必要な最低限の機能はしっかりと備わっています。デザインもトレンドを取り入れたおしゃれなものが多く、サーフトリップ用や予備として持っておくのにも最適です。
「もし無くしても精神的なダメージが少ない」というのは、思い切りサーフィンを楽しむ上で意外と重要な要素です。まずはこれらのブランドから試してみて、サングラスのあるサーフィンの快適さを体感してみるのも良いステップでしょう。
大切なギアを長く愛用するためのメンテナンス

海水や砂、紫外線にさらされるサーフィン用サングラスは、適切なケアをしないとすぐに劣化してしまいます。特にレンズのコーティング剥がれや、金属パーツのサビは寿命を縮める大きな原因です。ここでは、長く愛用するためのメンテナンス方法を紹介します。
海から上がったらすぐに行うべき塩分除去
海から上がったら、ウェットスーツを脱ぐのと同じタイミングで、サングラスも必ず真水で洗いましょう。海水がついたまま乾燥させてしまうと、塩の結晶がレンズやフレームの隙間に固着し、傷や腐食の原因になります。
シャワーがない場所でも、ペットボトルの水などで全体を洗い流してください。特に、可動部分であるヒンジ(蝶番)の隙間には塩が溜まりやすいので、念入りに流します。このとき、お湯を使うのは避けてください。高温のお湯はレンズのコーティングを痛める可能性があります。
洗剤を使う場合は、中性洗剤を薄めたものを使用し、酸性やアルカリ性の洗剤、石鹸などは避けてください。これらもコーティングを剥がしてしまう恐れがあります。基本的にはたっぷりの真水で流すだけで十分です。
レンズコーティングを守るための正しい拭き方
水洗いした後は、水分を拭き取りますが、ここでティッシュや服の裾でゴシゴシ拭くのはNGです。レンズ表面に小さな砂やホコリが残っている場合、それらを引きずってレンズに傷をつけてしまいます。
まずは水滴を吹き飛ばすか、吸水性の良いメガネ拭き(マイクロファイバークロス)で優しく押さえるようにして水分を吸い取ります。拭くときは力を入れず、円を描くように優しく拭き上げてください。汚れがひどい場合は、専用のレンズクリーナーを使用しましょう。
また、レンズの内側に曇り止め加工が施されている場合、強く拭くとそのコーティング層が取れてしまうことがあります。説明書を確認し、デリケートな扱が必要な場合は特に注意してください。
車内放置はNG!熱による劣化を防ぐ保管場所
サーファーがやってしまいがちな失敗が、真夏の車内にサングラスを放置することです。ダッシュボードやケースに入れたままでも、車内の温度は簡単に60度を超え、高温になります。
サングラスのレンズはプラスチック製が多く、熱に弱いため、高温にさらされると熱膨張を起こします。しかし表面のコーティングは膨張しないため、引っ張られて「クラック」と呼ばれるひび割れが生じることがあります。一度クラックが入ると修復は不可能です。
保管する際は、必ず車から降ろし、直射日光の当たらない涼しい場所に置いてください。ハードケースに入れて保管することで、持ち運び時の衝撃からも守ることができます。大切なギアは、ボードと同じように愛情を持って扱いましょう。
定期的なネジの締め直しとパーツ点検
長く使っていると、テンプルの開閉によってネジが緩んでくることがあります。ネジが緩んだ状態で使用していると、海の中で突然テンプルが外れて紛失してしまうリスクがあります。
定期的に精密ドライバーを使って、ヒンジ部分のネジに緩みがないか確認し、必要であれば締め直しましょう。また、ノーズパッドやイヤーソックのゴムパーツが劣化してベタついていないか、亀裂が入っていないかもチェックします。
多くのブランドでは、消耗品の交換パーツを販売しています。早めにメンテナンスを行うことで、新品同様のフィット感を維持し、安全に使い続けることができます。
まとめ
サーファーにとってサングラスは、単なるファッションアイテムではなく、将来の目の健康を守るための重要な「プロテクター」です。紫外線による翼状片などの病気を予防し、海面からの強烈な照り返しを防ぐことで、快適で安全なサーフィンライフをサポートしてくれます。
選び方のポイントは、偏光レンズなどの「視認性」、水に浮く「フローティング機能」、激しい動きに対応する「フィット感とストラップ」の3点です。また、使用中の曇り対策や、海から上がった後の真水での洗浄など、正しいメンテナンスを行うことで、長く愛用することができます。
最初は海の中でサングラスをかけることに違和感があるかもしれませんが、慣れてしまえばその快適さと目の疲れの少なさに驚くはずです。ぜひ自分に合ったサングラスを見つけて、いつまでも健康な目で波乗りを楽しんでください。
記事のポイント
・紫外線や物理的刺激から目を守り、翼状片などを予防する
・偏光レンズは波を見やすくし、パフォーマンスを向上させる
・紛失防止にはフローティング機能とストラップが必須
・使用後は必ず真水で洗い、熱を避けて保管する



