「サーフィンを始めてみたいけれど、何から手をつければいいのかわからない」「海でのルールやマナーがわからなくて不安」という悩みをお持ちではありませんか?
サーフィンは自然を相手にするスポーツであり、独自のルールや専門用語も多いため、初心者がいきなり海に出るのはハードルが高いものです。
そこで役立つのが、基礎から体系的に学べるサーフィン入門書です。本記事では、入門書で得られる知識の重要性や、初心者が揃えるべき道具、絶対に守るべきルール、そして自宅でできる練習方法までをわかりやすく解説します。
正しい知識を身につけて、安全で楽しいサーフィンライフをスタートさせましょう。
サーフィン入門書で基礎知識を学ぶメリット

サーフィンを始めようと思ったとき、いきなり海へ行く前に「サーフィン入門書」を一読することには大きなメリットがあります。
多くの初心者は、道具の使い方も波の知識もないまま海に出てしまい、危険な目に遭ったり、周囲のサーファーに迷惑をかけてしまったりすることが少なくありません。
入門書は、プロや熟練のサーファーが初心者のために必要な情報を体系的にまとめたガイドブックです。
ネット上の断片的な情報とは異なり、順序立てて知識を習得できるため、全体像を把握しやすいのが特徴です。
本で予習をしておくことで、海での不安が解消され、よりスムーズに上達への階段を登ることができるでしょう。
ここでは、入門書を読むことで具体的にどのようなメリットが得られるのかを詳しく解説します。
正しいルールとマナーが体系的に身につく
サーフィンには、サッカーや野球のような審判が存在しませんが、世界共通の厳格なルールとマナーが存在します。
これらは海での事故を防ぎ、全員が安全に波を楽しむために不可欠なものです。
入門書では、こうしたルールが図解やイラスト付きでわかりやすく解説されています。
例えば、「ワンマンワンウェイ(1つの波に1人)」という大原則や、前乗り(ドロップイン)の禁止といった基本的なルールは、知らずに破ってしまうとトラブルの原因になります。
また、海に入る際のエチケットや、他のサーファーとの距離感といった暗黙の了解も、入門書なら丁寧に説明されていることが多いです。
これらを事前に頭に入れておくことで、海での振る舞いに自信を持つことができます。
ルールを知ることは、自分の身を守るだけでなく、周りのサーファーへの敬意を示すことにもつながります。
特に初心者のうちは視野が狭くなりがちなので、本で学んだ知識が冷静な判断を助けてくれるはずです。
専門用語を理解してコミュニケーションを円滑に
サーフィンの世界には、「テイクオフ」「ボトムターン」「アウトサイド」「カレント」など、独特の専門用語がたくさんあります。
これらの言葉を知らないと、サーフショップで道具を選ぶときや、海でアドバイスをもらうときに話の内容が理解できません。
入門書には必ず用語集や、用語の解説が含まれており、初心者でも自然と言葉の意味を覚えられるようになっています。
例えば、波の部位を表す「ピーク」「ショルダー」「フェイス」などの言葉を理解していれば、波情報の見方も変わってきますし、上級者の解説動画を見たときの理解度も格段に上がります。
言葉を知ることは、サーフィンの文化そのものを理解する第一歩です。
ショップの店員さんや海で出会った仲間とスムーズに会話ができれば、そこから得られる情報量も増え、上達のスピードも早まるでしょう。
用語の壁を感じずに楽しむためにも、入門書での予習は非常に効果的です。
動画や写真付きならイメージトレーニングに最適
サーフィンは身体感覚が非常に重要なスポーツですが、海に行けない日や夜間でも上達のための準備はできます。
多くのサーフィン入門書には、豊富な写真や連続写真(シークエンス)、あるいはQRコードで連動する動画解説が付いています。
これらを活用することで、正しいフォームや動きのイメージトレーニングを行うことが可能です。
例えば、テイクオフ(ボードの上に立つ動作)の瞬間、足のどの位置に重心を置くべきか、視線はどこに向けるべきかといった細かいポイントは、文字だけでは伝わりにくいものです。
写真や動画で視覚的に理解し、自分の頭の中に「理想の動き」を描くことができれば、実際に海に入ったときの再現性が高まります。
脳内で成功イメージを何度も再生することは、プロのアスリートも実践している効果的なトレーニング方法です。
入門書をバイブルとして手元に置き、繰り返し確認することで、理想のフォームを脳に定着させましょう。
初心者が最初に揃えるべきサーフィン道具

サーフィンを始めるためには、いくつかの専用道具を揃える必要があります。
しかしいきなり全ての道具を高価な新品で揃える必要はありません。
最初はレンタルを利用するのも一つの手ですが、本格的に趣味として続けるなら、自分に合った道具を持つことで愛着も湧き、上達も早くなります。
サーフィンの道具は種類が豊富で、値段もピンキリです。
初心者が何も知識がないままショップに行くと、見た目のデザインだけで選んでしまい、実際には使いにくいものを買ってしまう失敗もよくあります。
ここでは、初心者が最初に揃えるべき基本アイテムと、それぞれの選び方のポイントを詳しく解説します。
自分に合った道具を選ぶことは、挫折せずにサーフィンを続けるための重要な要素です。
サーフボードは浮力のあるソフトボードがおすすめ
サーフボードにはショートボード、ファンボード、ロングボードなど様々な種類がありますが、初心者が最初に選ぶべきなのは「浮力があり、安定しているボード」です。
その中でも特におすすめなのが、表面が柔らかい素材でできた「ソフトボード(スポンジボード)」です。
ソフトボードは通常の硬いボードに比べて浮力が非常に高く、パドリング(手で漕ぐ動作)が進みやすい上に、波にキャッチしやすいという特徴があります。
また、素材が柔らかいため、万が一自分や他人にぶつかってしまっても怪我をするリスクが低く、安全性が高いのも大きなメリットです。
以前はスクール用というイメージがありましたが、最近ではデザイン性が高く、性能の良いおしゃれなソフトボードも増えています。
まずは7フィートから8フィート(約210cm〜240cm)くらいの長さのものを選ぶと良いでしょう。
波にたくさん乗れることが上達への近道ですので、最初から難しいショートボードを選ばずに、扱いやすいボードから始めることを強く推奨します。
ウェットスーツは季節と水温に合わせて選ぶ
サーフィンは一年を通して楽しめるスポーツですが、快適に海に入るためには水温に適したウェットスーツが必須です。
ウェットスーツは単に寒さを防ぐだけでなく、日焼け防止や、クラゲなどの海洋生物、ボードとの摩擦から肌を守る役割も果たしています。
種類には、夏用の薄手で半袖半ズボンの「スプリング」、春・秋用の長袖長ズボンの「ジャージフルスーツ」、冬用の保温性が高いゴム素材の「セミドライ」などがあります。
初心者が最初に購入するなら、自分がサーフィンを始める季節に合わせたものを選びましょう。
例えば、春や秋に始めるなら3mm厚のジャージフルスーツが最も汎用性が高く、長く使えます。
サイズ感は非常に重要で、体にフィットしていないと水が侵入して寒かったり、逆にきつすぎて動きにくかったりします。
既製品でもサイズ展開は豊富ですが、予算に余裕があれば自分の体に合わせてオーダーメイドで作るのもおすすめです。
快適なウェットスーツがあれば、長時間海に入っていられるため、練習量も確保できます。
命を守るリーシュコードと滑り止めのワックス
サーフボードとウェットスーツ以外に、絶対に忘れてはならないのが「リーシュコード」と「ワックス」です。
リーシュコードは、サーフボードと自分の足首を繋ぐコードのことで、サーファーにとっての命綱です。
これがないと、波に巻かれた際にボードが流されてしまい、沖に取り残されて溺れる危険性があるだけでなく、流れたボードが他の人にぶつかって大怪我をさせる恐れがあります。
ボードの長さに合った、丈夫なものを選び、消耗品なので1年に1回は買い替えるようにしましょう。
ワックスは、ボードのデッキ(表面)に塗る滑り止めです。
サーフボードの表面はツルツルしているため、ワックスを塗らないとパドリングやテイクオフの際に手足が滑ってしまい、まともにサーフィンができません。
ワックスには水温に合わせて「COLD(真冬用)」「COOL(春・秋用)」「WARM(初夏用)」「TROPICAL(真夏用)」などの種類があります。
季節に合わないワックスを使うと、溶けてしまったり、硬すぎてグリップしなかったりするので、水温に適したものを選んでしっかり塗りましょう。
あると快適!ポンチョやポリタンクなどの便利グッズ
必須アイテムではありませんが、持っているとサーフィンの快適度が格段に上がる便利グッズも紹介します。
まずは「お着替えポンチョ」です。
海沿いの駐車場には更衣室がないことが多く、車や屋外で着替えるのが一般的です。
ポンチョがあれば、タオルを巻いて苦労して着替える必要がなく、周囲の目を気にせずにスムーズに着替えができます。
吸水性の高いタオル生地のものなら、体を拭く役割も兼ねられるので一石二鳥です。
次に「ポリタンク」です。
サーフポイントによってはシャワー設備がない場所も多いため、水やお湯を入れたポリタンクを持参すると、海上がりに体や道具についた海水を洗い流せます。
特に冬場は、お湯を入れて保温カバーを付けて持っていくと、冷えた体を温められるので重宝します。
その他にも、車の鍵を安全に保管するための「キーボックス」や、防水性のある「バケツ(ウェットスーツ入れ)」など、初心者のうちから少しずつ揃えていくと、より快適にサーフィンを楽しめるようになります。
海に入る前に絶対知っておくべきルールとマナー

サーフィンは自由なスポーツに見えますが、実は非常に厳格なルールとマナーが存在します。
これは狭いピーク(波が崩れ始める場所)に多くの人が集まる環境で、全員が安全に波をシェアするために長い歴史の中で培われてきたものです。
ルールを知らないと、悪気はなくても他のサーファーを危険に晒したり、激しく怒られたりしてしまう可能性があります。
入門書でも必ず多くのページが割かれている重要な部分ですが、ここでは特に初心者が絶対に押さえておくべきポイントを厳選して解説します。
技術の練習よりも先に、まずはこのルールとマナーを完璧に頭に入れることが、一人前のサーファーへの第一歩です。
最大のルール「ワンマンワンウェイ」と前乗り禁止
サーフィンの最も基本的かつ重要なルールが「ワンマンワンウェイ(One Man, One Wave)」です。
これは、「1つの波に乗れるのは1人だけ(同じ方向に滑る場合)」という原則です。
波はピークと呼ばれる最も高い部分から左右に崩れていきますが、そのピークに最も近い位置にいるサーファーに波に乗る優先権があります。
もし、優先権を持つサーファーがすでに波に乗ろうとしている、あるいは乗っている状態で、その進行方向の前から割り込んで波に乗る行為を「ドロップイン(前乗り)」と呼びます。
ドロップインは重大なマナー違反であり、接触事故につながる極めて危険な行為です。
初心者は波に乗ることに必死になりすぎて、周りが見えなくなることがよくあります。
テイクオフする前には、必ず進行方向(波のピーク側)を確認し、誰も乗っていないか、乗ろうとしている人がいないかをチェックする癖をつけましょう。
もし誤って前乗りしてしまった場合は、すぐにプルアウト(波から降りる)し、相手に誠意を持って謝ることが大切です。
沖に出るパドルアウトのルートと優先順位
岸から沖(波待ちの場所)に向かうことを「パドルアウト(ゲッティングアウト)」と言いますが、ここにもマナーがあります。
パドルアウトをする際は、これから波に乗ってくるサーファーの邪魔にならないルートを通らなければなりません。
基本的には、波が崩れてくるメインの場所を避け、波が割れにくい場所や、カレント(離岸流)を利用して迂回するルートを選びます。
もし、ライディング中のサーファーと鉢合わせしそうになった場合は、ライディングしているサーファーの進行方向を妨げないように、パドルアウトしている側が波の崩れている方(スープ側)へ避けるのがルールです。
沖に向かう自分が波を食らうことになりますが、乗っている人のラインを塞ぐよりは安全でマナーに適っています。
また、自分のすぐ後ろに他のサーファーがいるときに不用意にボードを放り出すと、後ろの人にボードが直撃する危険があります。
どんな状況でも自分のボードはしっかりとコントロールし、絶対に離さないようにしましょう。
ローカルサーファーへの挨拶とトラブル回避術
多くのサーフポイントには、その場所をホームポイントとし、長年大切に守っている「ローカルサーファー」と呼ばれる人たちがいます。
ビジター(外から来たサーファー)として海に入るときは、彼らへのリスペクトを忘れてはいけません。
海に入る際や、近くで波待ちをするときには、「おはようございます」「お邪魔します」と軽く挨拶を交わすだけでも、お互いに気持ちよくサーフィンができます。
初心者のうちは、混雑しているピークのど真ん中に入っていくのは避けましょう。
上級者が多いポイントでは波を取ることが難しく、邪魔になってしまう可能性が高いからです。
少し中心から離れた場所や、初心者が多いエリアを選んで入るのがトラブル回避のコツです。
また、大声で騒いだり、集団でポイントを占拠したりする行為も嫌われます。
謙虚な姿勢を持ち、周りの状況をよく観察しながら楽しむことが、トラブルなく海で過ごすための鍵となります。
自宅でできる!サーフィン上達のための陸上トレーニング

「サーフィンは海に行かないと上手くならない」と思っていませんか?
実は、サーフィン上達の鍵を握っているのは、海に行けない日の過ごし方、つまり陸上でのトレーニング(陸トレ)です。
初心者が海の中で実際に波に乗ってボードの上に立っていられる時間は、2時間のサーフィンでも数秒から数十秒程度と言われています。
その短い時間だけで上達するのは非常に困難です。
陸上でできない動きは、足場が不安定な海の上では絶対にできません。
自宅で基本的なフォームや筋力を養っておくことで、海での成功率を劇的に高めることができます。
ここでは、道具を使わずに自宅ですぐに始められる効果的なトレーニング方法を紹介します。
パドリングのフォームを固める筋力トレーニング
サーフィンにおいて、体力の8割以上はパドリング(漕ぐ動作)に使われます。
パドリングが進まなければ波をキャッチできず、テイクオフすらできません。
陸上では、バランスボールやベッドの端などを利用して、パドリングに必要な背筋と肩周りの筋肉を鍛えることができます。
ポイントは、胸をしっかりと反らし、目線を上げることです。
この姿勢をキープするだけでも背筋を使いますが、そこから腕を大きく、深く水をかくイメージで回します。
実際に水をかくわけではありませんが、肩甲骨を意識して大きく動かすことで、パドリングに必要な持久力と柔軟性が養われます。
また、水泳のクロールのように腕だけで漕ぐのではなく、背中の筋肉を使って漕ぐ感覚を掴むことが重要です。
チューブ(ゴムバンド)などを使って負荷をかけるのも効果的です。
地味なトレーニングですが、パドリング力が上がれば乗れる波の数が増え、結果として上達スピードが加速します。
スムーズなテイクオフを実現する反復練習
初心者が最初にぶつかる壁が「テイクオフ」です。
波に押された瞬間に素早く立ち上がる動作ですが、海の上で慌ててやろうとするとバランスを崩して転んでしまいます。
この動作こそ、陸上で無意識にできるレベルまで反復練習しておくべきです。
ヨガマットやラグの上で、サーフボードに乗っていると仮定して練習を行いましょう。
【テイクオフ練習の手順】
1. うつ伏せの状態になり、両手は胸の横(肋骨のあたり)につく。
2. 上半身を反らして腕を伸ばし(プッシュアップ)、波を見るイメージで顔を上げる。
3. 腕で地面を押し込む反動を利用して、一瞬で両足を引き込み、立ち上がる。
4. 立ち上がったときは、膝を曲げて腰を落とし、目線は進行方向へ向ける。
この一連の動作をスムーズに行えるようになるまで繰り返します。
重要なのは、「足元を見ないこと」です。
足元を見ると重心が前に崩れて、海ではパーリング(前のめりに転倒)の原因になります。
常に目線を前に向けたまま、素早く正確なスタンスで立ち上がれるように、1日10回でも良いので毎日続けましょう。
バランス感覚と柔軟性を高めるストレッチ
サーフィンは不安定なボードの上でバランスを取るスポーツなので、体幹の強さと関節の柔軟性が求められます。
特に股関節や肩甲骨の柔軟性は、スムーズなテイクオフやライディングに直結します。
体が硬いと怪我のリスクも高まるため、日頃からのストレッチは欠かせません。
股関節周りのストレッチを入念に行いましょう。
テイクオフで足を引き込む際、股関節が柔らかければスムーズに足を前に出すことができます。
また、体幹トレーニング(プランクなど)を取り入れて、体の軸を安定させることも有効です。
ボードの上でふらつかないためには、腹筋や背筋の深層部にあるインナーマッスルを鍛える必要があります。
バランスボードなどの器具を使えば楽しみながらバランス感覚を養えますが、片足立ちで目を閉じてキープするだけでも良いトレーニングになります。
柔軟で芯のある体を作ることは、サーフィンだけでなく日常生活における健康維持にも役立ちます。
初めての海!波選びのポイントと当日の流れ

道具を揃え、知識を学び、陸トレもしたらいよいよ海デビューです。
しかし、海は毎日コンディションが異なります。
初心者が安全に楽しむためには、「いつ」「どこで」入るかという判断が非常に重要です。
無理をして荒れた海に入れば危険ですし、波が全くない日に行っても練習になりません。
ここでは、初心者が知っておくべき波選びのポイントや、海に到着してから実際に波に乗るまでの流れを解説します。
事前の準備と確認をしっかり行うことで、初めてのサーフィン体験が最高のものになるはずです。
天気図や波情報アプリでコンディションを確認
サーフィンに行く前日や当日の朝は、必ず波情報をチェックしましょう。
現在は便利な波情報アプリやサイトがたくさんあり、ポイントごとの波の高さ、風向き、混雑状況などがリアルタイムで分かります。
初心者が狙うべき波のサイズは「ヒザ〜モモ」から「コシ」くらいまでです。
それ以上のサイズになると、沖に出るのが難しくなり、波のパワーも強くなるため危険度が増します。
また、「風」も重要な要素です。
風が強すぎると海面がガタガタになり、初心者には非常に乗りにくくなります。
一般的には「オフショア(陸から海へ吹く風)」が弱い時が良い波とされていますが、強すぎるオフショアはボードが煽られてテイクオフが難しくなることもあります。
天気図を見て、低気圧や台風が近づいていないか確認することも大切です。
初心者のうちは、無理をせず「少し物足りないかな?」と思うくらいの穏やかなコンディションの日を選ぶのが正解です。
初心者に適した「スープ(白波)」での練習方法
初めて海に入るとき、いきなり沖(アウトサイド)に出て、うねりから波に乗ろうとするのは無謀です。
まずは足の着く浅瀬で、「スープ」と呼ばれる白く崩れた後の波を使って練習しましょう。
スープは波のパワーが安定しており、押し出される力が強いため、初心者が波に乗る感覚を掴むのに最適です。
練習の手順としては、まず腰くらいの深さまで歩いていき、岸に向かってボードをセットします。
スープが近づいてきたらボードの上に腹ばいになり、波に合わせてパドリングを開始します。
波に押されてボードが滑り出した感覚があったら、そのまま腹ばいで滑る(ボディボードのような状態)練習を繰り返しましょう。
これに慣れてきたら、テイクオフの動作を入れて立ち上がってみます。
スープでの練習は地味に見えますが、プロサーファーも最初はここからスタートしています。
焦らずに、波に押される感覚とボードのスピード感を体になじませることが上達への近道です。
離岸流(カレント)のリスクと対処法を知る
海には「離岸流(カレント)」と呼ばれる、岸から沖に向かって強い流れが発生している場所があります。
これに巻き込まれると、どれだけ泳ぎに自信がある人でもあっという間に沖まで流されてしまいます。
サーフィン中の事故の多くはこの離岸流が原因です。
初心者にとって最も恐ろしいリスクの一つですので、必ず対処法を知っておく必要があります。
海に入る前に、岸から海を観察して、波が割れていない場所や、泡が沖に向かって流れている場所がないかチェックしましょう。
そこがカレントの発生場所である可能性が高いです。
また、入水中も景色(建物や木など)を目印にして、自分の位置が流されていないかこまめに確認することが大切です。
自分の身を守る知識を持っていることが、心の余裕を生み、安全なサーフィンにつながります。
あなたにぴったりのサーフィン入門書の選び方

ここまでサーフィンの基礎知識をお伝えしてきましたが、これらをより深く、いつでも手元で確認できるようにするためには、やはり自分に合った「サーフィン入門書」を一冊持っておくことをおすすめします。
書店やネットショップには多くの教則本が並んでいますが、どれを選べば良いか迷ってしまう方も多いでしょう。
今の自分に必要な情報が載っている本を選ばないと、難しすぎて挫折したり、逆に物足りなかったりします。
ここでは、初心者が自分にぴったりの一冊を見つけるための選び方のポイントをご紹介します。
良質な入門書は、あなたの専属コーチとなって、上達をサポートしてくれるはずです。
初心者特化型かテクニック重視かを確認する
サーフィンの本には、大きく分けて「完全初心者向け」と「中上級者向けのテクニック解説書」があります。
これから始める人や、まだ数回しか行ったことがない人は、必ず「初心者向け」「入門」とタイトルや帯に書かれているものを選びましょう。
これらの本は、道具の選び方や海でのマナー、テイクオフの基本など、初歩の初歩から丁寧に解説されています。
一方で、表紙にかっこいいアクション写真が使われている本の中には、高度な技(アップスアンドダウンズやカットバックなど)の解説がメインのものもあります。
これらは初心者が読んでも実践できる段階になく、逆に混乱を招く可能性があります。
目次を確認し、「道具の説明」「ルールの解説」「テイクオフの基本」といった項目が充実しているかをチェックしてください。
まずは基礎を固めるための本を選び、上達に合わせて次のステップの本を買い足していくのが賢い方法です。
DVDやQRコード付きで動きを確認できるもの
前述の通り、サーフィンは動きのイメージが非常に重要です。
文字と静止画の写真だけでは、どうしても動きのタイミングやリズムが伝わりにくい部分があります。
そのため、DVDが付属している本や、紙面のQRコードを読み込むことでスマホから解説動画が見られるタイプの入門書が特におすすめです。
動画付きのメリットは、スロー再生や繰り返し再生ができる点です。
「どのタイミングで手をついているのか」「視線はどう動いているのか」といった細部を動画で確認し、その解説を本で読むという「ハイブリッド学習」を行うことで、理解度が飛躍的に高まります。
特に最近の本は、スマホで手軽に見られる動画連動型が増えているので、海に向かう車の中や電車の中で予習・復習をするのにも便利です。
視覚と知識の両方からアプローチできる教材を選ぶようにしましょう。
Kindleなどの電子書籍なら海への移動中も読める
紙の本も良いですが、利便性を考えるならKindleなどの電子書籍版を選ぶのも一つの選択肢です。
サーフィンは朝早くから移動することが多く、荷物も多くなりがちです。
電子書籍ならスマホやタブレットに入れて持ち運べるため、荷物にならず、いつでもどこでも読むことができます。
例えば、海に到着して波チェックをしているときに、「今日の波ならどこに注意すべきだったかな?」とサッとマナーのページを見返したり、休憩中にテイクオフのポイントを再確認したりすることができます。
また、防水機能のある端末なら、濡れた手で触っても本が痛む心配がありません(水没には注意が必要ですが)。
紙の本のような「書き込み」はしにくいですが、検索機能やハイライト機能を活用すれば、必要な情報にすぐにアクセスできるメリットがあります。
自分のライフスタイルや読書スタイルに合わせて、紙か電子かを選んでみてください。
まとめ:サーフィン入門書で知識を蓄えて海を楽しもう
サーフィンは、単に波に乗るだけでなく、自然との調和や自分自身との対話を楽しめる素晴らしいスポーツです。
しかし、その楽しさを十分に味わうためには、正しい知識と準備が欠かせません。
今回ご紹介したように、「サーフィン入門書」は初心者が安全かつ最短距離で上達するための最強のパートナーとなります。
【記事の要点】
・入門書でルールやマナー、専門用語を体系的に学ぶことが大切。
・道具は最初から高価なものを買わず、ソフトボードなど扱いやすいものから。
・「ワンマンワンウェイ」や「前乗り禁止」などのルールは絶対厳守。
・陸上トレーニングでパドリングやテイクオフの動作を体に覚えさせる。
・自分に合った入門書(動画付きや電子書籍など)を選んで活用する。
海は未知の世界であり、最初は不安もあるかと思いますが、しっかりとした知識武装をしておけば、落ち着いて対処することができます。
お気に入りの入門書を見つけて、何度も読み返し、イメージトレーニングを重ねてから海へ出かけてみてください。
波に乗れた瞬間の感動は、きっとあなたの人生を豊かにしてくれるはずです。
ルールとマナーを守り、安全第一で、素晴らしいサーフィンライフをスタートさせましょう。




