50代を迎え、若い頃のようにただ流行を追うのではなく、自分自身のライフスタイルや価値観に合ったファッションを楽しみたいと考える方が増えています。特にサーフスタイルは、海を感じさせるリラックス感とアクティブな機能性を兼ね備えており、大人の休日着として最適です。しかし、一歩間違えると「若作り」に見えてしまったり、カジュアルすぎてだらしなく見えてしまったりすることもあります。「どこのブランドを選べばいいのかわからない」「年相応のかっこいい着こなしが知りたい」という悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。この記事では、50代の大人が選ぶべきサーフブランドのポイントから、具体的なおすすめブランド、そして上品に着こなすためのコーディネート術までを詳しく解説していきます。これからサーフィンを始める方も、陸(おか)サーファーとしてファッションを楽しみたい方も、ぜひ参考にしてみてください。
50代サーフブランド選びで失敗しないための3つの基準

年齢を重ねた大人の男性がサーフブランドを選ぶ際、若い頃と同じ基準で服を選んでしまうと、どうしても違和感が生まれてしまいます。50代だからこそ似合う、大人の余裕と品格を醸し出すための選び方には明確なポイントがあります。
ここでは、素材選び、サイズ感、そしてデザインという3つの視点から、50代にふさわしいサーフアイテムの見極め方を詳しくご紹介します。これらを押さえるだけで、ぐっと洗練された印象になります。
年相応の上質な素材感と機能性へのこだわり
50代のサーフファッションにおいて最も重要な要素の一つが「素材感」です。若い世代向けの安価な化学繊維主体のアイテムは、機能的であっても見た目の質感が軽く見えてしまうことがあります。大人の男性には、見た目にも触り心地にも上質さを感じさせる素材が似合います。例えば、Tシャツ一枚を選ぶにしても、厚手でコシのあるヘビーウェイトコットンを選ぶことで、体のラインを拾いすぎず、一枚着でも頼りがいのある印象を与えます。
また、リネン(麻)やオーガニックコットンなど、天然素材の風合いを生かしたアイテムは、使い込むほどに味が出て、経年変化を楽しめるという魅力があります。これは、人生経験を重ねた50代の深みともリンクします。一方で、サーフィンやアウトドアシーンでの実用性を考えると、機能性も無視できません。最近では、見た目は天然素材のような風合いでありながら、実は吸汗速乾性やUVカット機能を備えた高機能素材も多く登場しています。大人としては、肌触りの良さと快適な機能性を両立させた、ハイブリッドな素材を選ぶのが賢い選択と言えるでしょう。
安っぽく見えない生地の厚みや、縫製の丁寧さにも注目してください。首元がすぐにヨレてしまうような薄手のTシャツではなく、しっかりとしたリブがついたものや、バインダーネック仕様のものを選ぶと、清潔感を長く保つことができます。
体型をカバーしつつ動きやすいサイズ感の重要性
次に気をつけたいのが「サイズ感」です。サーフファッションといえば、かつてはダボっとしたオーバーサイズが流行した時期もありましたが、50代が極端なオーバーサイズを着ると、だらしなく見えてしまうリスクがあります。逆に、若者のトレンドであるスキニーなピチピチのシルエットも、お腹周りや脚のラインを強調しすぎてしまい、窮屈な印象を与えかねません。
50代におすすめなのは、「程よいゆとり」を持たせたジャストサイズからリラックスフィットです。具体的には、肩幅はジャストか少し落ちる程度、身幅には拳一つ分くらいの余裕を持たせ、着丈はお尻が半分隠れるくらいの長さがバランスよく見えます。ボトムスに関しては、テーパードシルエット(膝下から裾に向かって細くなる形)を選ぶと、太もも周りには余裕がありつつ、足元はすっきりとして見えるため、スタイルアップ効果が期待できます。
サーフィンをする際のウェア、例えばボードショーツやラッシュガードに関しても同様です。動きやすさを確保しつつも、余計な布の余りが出ない立体裁断のものを選ぶと、海の中でもスムーズに動けますし、陸に上がった時のシルエットも綺麗です。自分の体型の変化をポジティブに受け入れつつ、今の自分を一番かっこよく見せてくれるサイズ選びを心がけましょう。
派手すぎない落ち着いたカラーとロゴデザインの選び方
サーフブランドには、鮮やかなネオンカラーや大きなロゴがプリントされたアイテムが多く存在します。これらはビーチの開放的な雰囲気には合いますが、50代が街着として取り入れるには少々難易度が高い場合があります。大人のサーフスタイルを目指すなら、ベースカラーはネイビー、ホワイト、ブラック、グレー、カーキといった「ベーシックカラー」や「アースカラー」を中心に構成するのが鉄則です。
特に「スモーキーブルー」や「セージグリーン」のような、少しくすんだ色味は、日焼けした肌にも馴染みやすく、海を感じさせながらも落ち着いた大人の色気を演出してくれます。派手な色は、小物やボードショーツの柄など、ワンポイントで取り入れるくらいがちょうど良いバランスです。
また、ロゴデザインに関しても注意が必要です。ブランド名が胸元に大きく入った「デカロゴ」は避け、裾や袖口に小さく刺繍されているものや、同系色のプリントで目立ちにくいものを選ぶと、上品にまとまります。グラフィックTシャツを選ぶ場合も、キャラクターものやポップなイラストよりは、ヴィンテージ感のあるフォトプリントや、タイポグラフィー(文字デザイン)が洗練されているものを選ぶと良いでしょう。主張しすぎないデザインこそが、大人の余裕を感じさせるのです。
大人の余裕を感じさせる海外プレミアムサーフブランド

ここでは、サーフィン発祥の地であるアメリカやオーストラリアなどから生まれた、50代にこそ着てほしいプレミアムなサーフブランドを紹介します。これらのブランドは、単に服を売るだけでなく、サーフィンを通じたライフスタイルやカルチャー、さらには環境問題への取り組みなど、明確な哲学を持っています。
ブランドの背景にあるストーリーを知り、共感して身につけることは、大人のファッションの楽しみ方の一つです。機能性はもちろん、デザインの洗練度も高い4つのブランドを厳選しました。
Outerknown(アウターノウン):ケリー・スレーター設立のサステナブルブランド
サーフィン界の生ける伝説、ケリー・スレーターが設立した「Outerknown(アウターノウン)」は、50代のサーファーに最もおすすめしたいブランドの一つです。このブランドの最大の特徴は、「サステナビリティ(持続可能性)」への徹底したこだわりです。海洋汚染の原因となるプラスチックゴミや廃棄漁網をリサイクルした素材を積極的に使用し、環境への負荷を最小限に抑えた服作りを行っています。
デザインは非常にシンプルでミニマル。派手な装飾を削ぎ落とし、素材の良さとシルエットの美しさで勝負しています。代表的なアイテムである「ブランケットシャツ」は、オーガニックコットンを使用した厚手のフランネルシャツで、海上がりの冷えた体を優しく包み込んでくれる着心地の良さが魅力です。耐久性も非常に高く、長く着続けることで自分の体に馴染んでいく過程を楽しめます。
価格帯は少々高めですが、それは環境への配慮と品質への投資と考えれば納得がいきます。「良いものを長く着る」という価値観を持つ50代にとって、Outerknownのアイテムは最高のパートナーとなるでしょう。ロゴで主張するのではなく、着ている人の雰囲気や生き方で魅せる、そんな大人のためのブランドです。
Saturdays NYC(サタデーズ ニューヨークシティ):都会的で洗練されたスタイル
「Saturdays NYC(サタデーズ ニューヨークシティ)」は、ニューヨークのソーホー地区で誕生したブランドです。サーフショップでありながら、本格的なエスプレッソバーを併設し、都会で働きながら週末にサーフィンを楽しむ人々のライフスタイルを提案しています。そのため、展開されるアイテムは、ビーチだけでなく、都会の街並みにも自然に溶け込む洗練されたデザインが特徴です。
従来のコテコテなサーフファッションとは一線を画し、クリーンでモダンな印象を与えます。例えば、シャツのシルエットは細身で美しく、ジャケットやスラックスと合わせても違和感がありません。色使いもモノトーンやネイビーなどのシックなトーンが多く、50代の男性がオフィスカジュアルや休日のデート着として取り入れるのにも最適です。
もちろん、ボードショーツやTシャツなどのサーフアイテムもしっかりとラインナップされていますが、それらもどこか都会的な香りがします。機能性を保ちつつもファッション性を高く維持しているため、「サーファーらしいリラックス感は欲しいけれど、カジュアルすぎるのは苦手」という方にぴったりです。都会と海をシームレスに行き来する、アクティブな大人の男性に選ばれています。
Deus Ex Machina(デウス エクス マキナ):モーターサイクルとサーフの融合
オーストラリアで誕生した「Deus Ex Machina(デウス エクス マキナ)」は、サーフィンとモーターサイクル(バイク)のカルチャーをクロスオーバーさせた独自のスタイルで、世界中に熱狂的なファンを持っています。「機械仕掛けの神」という意味を持つブランド名の通り、ハンドメイドのカスタムバイクやサーフボードを軸に、男らしい無骨な世界観を展開しています。
このブランドの魅力は、その「遊び心」と「クラフトマンシップ」にあります。グラフィックデザインは、手描きのタイポグラフィーやレトロなアートワークが多く、ヴィンテージのアメリカンカルチャーを彷彿とさせます。50代の男性にとっては、どこか懐かしさを感じさせつつも、新鮮に映るデザインが多いのではないでしょうか。Tシャツやキャップ、ジャケットなどのアイテムは、着古したような加工が施されているものもあり、新品の時からこなれた雰囲気を楽しめます。
サーフィンだけでなく、バイクやスケートボード、音楽など、様々な趣味を楽しむ大人の遊び場のようなブランドです。綺麗にまとめすぎるよりも、デニムやブーツと合わせて、少しラフに着崩すのがデウス流のかっこいいスタイルです。趣味に没頭する少年の心を忘れない、エネルギッシュな50代におすすめです。
Patagonia(パタゴニア):環境意識の高い大人のための選択
アウトドアブランドとして世界的に有名な「Patagonia(パタゴニア)」ですが、実は創業者のイヴォン・シュイナードはクライマーでありサーファーでもあります。そのため、サーフカテゴリーのアイテムも非常に充実しており、世界中のサーファーから厚い信頼を得ています。パタゴニアを選ぶ最大の理由は、その圧倒的な「機能性」と「企業姿勢」への共感でしょう。
サーファーにとって定番中の定番である「バギーズ・ショーツ」は、速乾性に優れたリサイクルナイロンを使用し、海でも街でも山でも使える万能アイテムです。50代の男性が履くなら、少し丈が長めのモデル(7インチなど)を選ぶと、露出を抑えられて安心です。また、Tシャツにはオーガニックコットンや、ペットボトルを再生した素材が使われており、着心地が良いだけでなく、環境保護に貢献しているという満足感も得られます。
パタゴニアの製品は耐久性が非常に高く、万が一破れても修理サービスが充実しているため、一つのものを長く大切に使うことができます。流行に左右されない普遍的なデザインは、年齢を重ねてもずっと着続けられる安心感があります。自然を愛し、環境問題にも関心を持つ知的な50代サーファーにとって、パタゴニアは単なるブランド以上の存在となるはずです。
定番だけど外せない王道サーフブランドの大人な着こなし

サーフィンといえばこのブランド、というほど知名度の高い「王道ブランド」たち。若い頃にお世話になったという方も多いかもしれません。しかし、これらを50代が着るには少し工夫が必要です。若者と同じように着るのではなく、アイテム選びや合わせ方を変えることで、王道ブランドならではの信頼感と機能性を活かした、大人のスタイルを作ることができます。
ここでは、主要な王道ブランドの特徴と、50代におすすめのアイテムや着こなし方を具体的に解説します。
Quiksilver(クイックシルバー):歴史あるブランドをシックに着る
1969年にオーストラリアで誕生した「Quiksilver(クイックシルバー)」は、ボードショーツのパイオニアとして知られる、まさにサーフブランドの王様です。機能性とデザイン性を兼ね備えたアイテムは、プロサーファーから初心者まで幅広く愛されています。しかし、派手なプリントや大きなロゴのイメージが強く、敬遠している50代の方もいるかもしれません。
実は、クイックシルバーには「Originals」コレクションや、クラシックラインのように、レトロで落ち着いたデザインのアイテムも豊富に揃っています。これらは、ブランドの歴史的アーカイブからインスピレーションを得ており、ヴィンテージ感のある色合いや、控えめなロゴ使いが特徴です。50代が選ぶなら、こうしたクラシックなラインのボードショーツや、ウォッシュ加工されたコットンシャツなどがおすすめです。
例えば、くすんだ赤やネイビーのボーダー柄ボードショーツに、無地の白いリネンシャツを合わせれば、往年のカリフォルニアサーファーのような渋いスタイルが完成します。歴史あるブランドだからこそ出せる「本物感」を味方につけて、流行り廃りのない王道スタイルを楽しんでください。
Billabong(ビラボン):機能性とカジュアルのバランス
クイックシルバーと並ぶオーストラリア発の老舗ブランド「Billabong(ビラボン)」。手頃な価格帯と幅広い商品展開で人気ですが、50代が取り入れるなら、素材感にこだわったアイテム選びが鍵となります。ビラボンは、コーデュロイ素材のショーツや、パイル地のポロシャツなど、テクスチャー(生地の質感)に特徴のあるアイテムが得意です。
特にコーデュロイ素材のウォークショーツ(街履き用短パン)は、ナイロン製のショーツに比べてスポーティーさが抑えられ、落ち着いた印象になるため、大人の休日着として非常に優秀です。色味もベージュ、ブラウン、オリーブといったアースカラーが豊富で、他の服とも合わせやすいのが魅力です。
また、ビラボンのウェットスーツやラッシュガードは、コストパフォーマンスが高く、機能もしっかりしています。派手な柄物ではなく、黒やグレーを基調としたシンプルなモデルを選べば、海の中でも目立ちすぎず、スマートに見えます。カジュアルな中にも、どこか温かみのあるサーフスタイルを作りたい方におすすめです。
Hurley(ハーレー):革新的な技術とシンプルなデザイン
アメリカ西海岸で生まれた「Hurley(ハーレー)」は、Nike(ナイキ)の傘下に入っていた時期もあり(現在は異なりますが)、スポーツウェアとしてのテクノロジーをサーフウェアに持ち込んだ革新的なブランドです。代表作であるボードショーツ「Phantom(ファントム)」シリーズは、軽量で伸縮性に優れ、速乾性も抜群という、サーファーにとって夢のような機能を持っています。
デザイン面では、余計な装飾を排除したモダンでシャープなルックスが特徴です。黒やグレー、ネイビーといったソリッドなカラーリングが多く、ロゴもシンプルでスタイリッシュです。この「機能美」とも言えるデザインは、無駄を好まない50代の男性に非常にマッチします。
街着として着る場合も、吸汗速乾素材のTシャツや、ストレッチの効いたジョガーパンツなど、快適さを追求したアイテムが揃っています。スポーツジムに通うような感覚で、スポーティーかつ都会的なサーフミックススタイルを楽しめます。「快適でない服は着たくない」という機能重視の方には、ハーレーが最適解となるでしょう。
RVCA(ルーカ):アートと融合したモダンなワークウェアスタイル
「RVCA(ルーカ)」は、サーフ、スケート、アート、格闘技など、様々なカルチャーを融合させたライフスタイルブランドです。「THE BALANCE OF OPPOSITES(相反するものが共存する様)」をコンセプトに掲げ、既存のサーフブランドとは一線を画す独自の世界観を築いています。
RVCAの特徴は、ワークウェア(作業着)の要素を取り入れたデザインです。丈夫な生地を使ったチノパンツや、襟付きのワークシャツ、コーチジャケットなどは、男らしさと無骨さがあり、50代の男性が着ても非常にサマになります。サーフブランド特有の「海っぽさ」が強すぎないため、街中で着ても浮くことがありません。
また、「Artist Network Program (ANP)」として、世界中のアーティストとコラボレーションしたTシャツなども人気です。これらは単なるロゴTシャツではなく、一つのアート作品を身に纏うような感覚で楽しめます。少しエッジの効いた、人とは違うスタイルを求めるなら、RVCAのアイテムを取り入れてみてください。シンプルながらもこだわりを感じさせる、大人のストリートサーフスタイルが完成します。
50代からのサーフファッション・コーディネート術

お気に入りのブランドやアイテムが見つかっても、それをどう組み合わせるかが重要です。50代のサーフファッションにおいて目指すべきゴールは、「清潔感」と「リラックス感」の融合です。若者のようにラフすぎず、かといってキメすぎない、絶妙なバランスが求められます。
ここでは、手持ちのアイテムですぐに実践できる、大人のための具体的なコーディネートテクニックをご紹介します。これらを意識するだけで、いつもの服装が見違えるように素敵になります。
Tシャツ1枚でもサマになる選び方と合わせ方
夏の定番であるTシャツですが、50代が着るとどうしても「肌着っぽく」見えたり、「だらしなく」見えたりしがちです。これを避けるためには、先述したように生地の厚みとサイズ感が重要ですが、さらに「色選び」と「ボトムスとのバランス」を意識しましょう。
まず、真っ白なTシャツは清潔感がありますが、汚れや黄ばみが目立ちやすいため、手入れが必要です。少し生成りがかったオフホワイトや、グレー、ネイビーなどを選ぶと、肌馴染みがよく落ち着いて見えます。また、Tシャツ1枚の時は、ボトムスに少し「きちんと感」のあるものを持ってくるのが鉄則です。例えば、ダメージの激しいデニムやスウェットパンツではなく、濃い色のデニムや、チノパン、あるいはリネン素材のトラウザーなどを合わせます。
足元には、ビーチサンダルではなく、レザーサンダルやスリッポン、キャンバススニーカーを合わせることで、全体を引き締めます。さらに、腕時計やバングル、サングラスといった小物を効果的に使うことで、視線が分散され、Tシャツ1枚のシンプルさが「手抜き」ではなく「あえてのシンプル」に昇華されます。
ボードショーツだけじゃない街着としてのショーツ活用法
サーフスタイルの代名詞であるショーツ(短パン)。涼しくて快適ですが、50代にとっては「少年っぽくなりすぎる」という懸念があります。これを回避するためには、丈の長さとシルエット、そしてトップス選びが重要です。
丈は膝上2〜3センチ程度がベストバランスです。膝が隠れるほど長いと野暮ったく、逆に短すぎるとリゾート感が強すぎます。素材は、光沢のあるナイロン製よりも、コットンやリネン混のマットな質感のものが街着に適しています。色はベージュ、ネイビー、カーキなどの落ち着いた単色か、柄物なら細かい花柄やボーダーなど、シックなものを選びましょう。
コーディネートのポイントは、トップスに長袖を合わせることです。半袖短パンだと肌の露出面積が多くなりすぎて子供っぽくなりますが、長袖のリネンシャツや、薄手のサマーニット、長袖Tシャツを袖まくりして着ることで、大人の余裕と色気が生まれます。「上は長袖、下は短パン」というスタイルは、欧米の大人のリゾートスタイルの定番であり、50代にこそ似合うバランスです。
ジャケットやシャツを羽織って清潔感を出すテクニック
サーフブランドのTシャツやショーツを着ていても、上に一枚「襟付き」のアイテムを羽織るだけで、グッと大人っぽく、街に馴染むスタイルになります。これは、レストランでの食事や、エアコンの効いた室内での防寒対策としても有効なテクニックです。
おすすめは、リネンシャツやシャンブレーシャツです。これらをボタンを留めずにさらりと羽織るだけで、縦のラインが強調され、お腹周りの体型カバーにもなります。また、少し肌寒い季節には、ナイロン製のコーチジャケットや、デニムジャケットも重宝します。サーフブランドが出しているアウターは、動きやすく軽量なものが多いので、ストレスなく着用できます。
足元に革靴(ローファーやデッキシューズ)を合わせれば、さらに品格がアップします。「サーフファッション=ラフな格好」という固定観念を捨て、「サーフテイストを取り入れた大人のカジュアル」を目指すこと。それが、ジャケットやシャツを上手く活用することで実現できる、50代の理想的なスタイルです。
サーフィンを楽しむ50代のための機能性アイテム選び

ここまではファッションとしてのサーフスタイルについて解説してきましたが、実際に海に入ってサーフィンを楽しむ50代にとっては、ギア(道具)としてのウェア選びも切実な問題です。加齢による体力の低下や、冷えへの弱さをカバーしてくれる機能性アイテムは、長くサーフィンを続けるための必須条件です。
ここでは、現役サーファー、あるいはこれから始める50代の方に向けて、快適で安全に海を楽しむためのアイテム選びのポイントを解説します。
紫外線対策と体温調節に欠かせないラッシュガード
若い頃は裸でサーフィンをしていた方も、50代になったらラッシュガードの着用を強くおすすめします。その最大の理由は「紫外線対策」と「疲労軽減」です。長時間の直射日光は肌にダメージを与えるだけでなく、体力を著しく消耗させます。UVカット機能(UPF50+など)のついた長袖のラッシュガードを着るだけで、海上がりの疲れ方が全く違います。
選ぶ際は、体にピタッと密着する競技用のようなタイプよりも、少しゆとりのある「Tシャツタイプ」や「ジップアップタイプ」が着脱しやすくおすすめです。特にフード付きのパーカータイプは、海上がりの休憩中に濡れた髪や首元を日差しから守るのに便利です。色は黒やネイビーが紫外線遮蔽率が高いですが、熱を吸収して暑くなることもあるため、白やグレーなどの淡色を選ぶのも一つの手です。最近では接触冷感素材のものも増えているので、真夏にはそういった機能素材を活用しましょう。
長時間のサーフィンでも疲れにくいウェットスーツの選び方
ウェットスーツはサーファーにとって第二の皮膚です。50代になると、肩周りの柔軟性が落ちたり、パドリング(波を漕ぐ動作)で疲れやすくなったりします。そのため、ウェットスーツ選びでは「柔らかさ」と「着脱のしやすさ」を最優先してください。
素材は、伸縮性に優れたスーパーストレッチジャージ素材などが使われているハイグレードなものを選ぶ価値があります。動きの抵抗が少なく、少ない力でパドルができます。また、着脱システムに関しては、背中にファスナーがある「バックジップ」タイプが最も着脱が簡単で、体の硬い方にも安心です。最近主流の「チェストジップ」や「ノンジップ」は運動性能が高いですが、着脱にコツがいる場合があるため、試着して確認することが大切です。
冬場のサーフィンでは、冷えは大敵です。裏地に起毛素材を使った暖かいものや、水の侵入を防ぐネックエントリータイプなど、保温性を重視したモデルを選びましょう。オーダーメイドで自分の体型に合わせて作るのも、快適さを追求する上で非常に有効な手段です。
頭皮や目を守るためのサーフハットとサングラス
顔や体の紫外線対策はしていても、意外と忘れがちなのが「頭皮」と「目」です。50代になると髪のボリュームが気になり始めたり、白髪が増えたりすることもあますが、紫外線は頭皮環境を悪化させる大きな要因です。海の中では、あご紐付きの「サーフハット」や「サーフキャップ」を被ることを習慣にしましょう。つばが日差しを遮り、視界を確保するだけでなく、頭部の怪我防止にも役立ちます。
また、海面からの照り返しは非常に強烈で、目に大きな負担をかけます。紫外線による目の病気(白内障や翼状片など)のリスクを減らすためにも、陸上では必ずサングラスを着用しましょう。偏光レンズ(ポラライズドレンズ)を選べば、水面のギラつきを抑えて波が見やすくなるというメリットもあります。海に入る時用の、脱落防止バンドがついた水陸両用サングラスも販売されていますので、目を大切にするために導入を検討してみてください。
足元の冷え対策と怪我防止のためのリーフブーツ活用
最後に、足元の保護についてです。岩場のポイントだけでなく、砂浜であっても、冬場の冷たい水温は足先から体温を奪い、足がつる原因にもなります。冬だけでなく、春や秋の水温が低い時期にも「サーフブーツ」を着用することで、足元の冷えを防ぎ、長時間快適にサーフィンができます。
また、夏場であっても、海底の貝殻や珊瑚、エイなどから足を守るために「リーフブーツ」を履くことは有効です。50代になると傷の治りも遅くなる傾向があるため、怪我のリスクを減らす予防策は重要です。ソールが薄く、素足感覚に近いブーツを選べば、ボードの感触を損なうことなく、安全性を高めることができます。「怪我なく、無理なく楽しむ」ことこそが、大人のサーフィンの極意です。
まとめ:50代サーフブランドを取り入れて大人のライフスタイルを楽しもう
50代からのサーフブランド選びについて、素材やサイズの基準からおすすめのブランド、着こなし術、そして機能性アイテムまで幅広くご紹介してきました。大切なのは、流行を追いかけることではなく、自分の今の年齢や体型、ライフスタイルに合ったものを選び取ることです。
OuterknownやPatagoniaのように背景にストーリーのあるブランドを選んだり、QuiksilverやHurleyのような王道ブランドをシックに着こなしたりすることで、若作りではない、深みのある大人のサーフスタイルが完成します。「上質な素材」「程よいサイズ感」「落ち着いた色使い」の3点を意識すれば、海辺だけでなく街中でも洗練された印象を与えることができるでしょう。
サーフィンは、単なるスポーツやファッションを超えて、自然と向き合い、心身をリフレッシュさせてくれる素晴らしいライフスタイルです。お気に入りのウェアに身を包み、安全で快適なギアを揃えて、50代ならではの余裕のあるサーフィンライフ、そしてサーフファッションを存分に楽しんでください。




