サーフィン技を徹底解説!初心者から上級者まで知っておくべきテクニック一覧

サーフィン技を徹底解説!初心者から上級者まで知っておくべきテクニック一覧
サーフィン技を徹底解説!初心者から上級者まで知っておくべきテクニック一覧
上達・テクニック・陸トレ

サーフィンを始めたばかりの頃は、ただ波に乗るだけで精一杯かもしれません。しかし、少しずつ慣れてくると「もっとかっこよく滑りたい」「あのサーファーみたいな動きがしたい」という欲が出てくるものです。そんな時に知っておきたいのが、サーフィンの多彩な「技」の名前とやり方です。技を知ることは、自分の目指すべきスタイルを明確にするだけでなく、上手い人のライディングを見る楽しさも倍増させてくれます。

この記事では、初心者が最初に覚えるべき基本テクニックから、ショートボードの花形アクション、ロングボード特有の優雅なクラシックスタイル、そしていつかは決めたい上級者の大技まで、幅広く紹介します。それぞれの技がどのような動きで、どんな状況で使うのかを理解して、次の海での実践に役立ててください。

サーフィン技の基本!まずはここからスタートしよう

サーフィンの技と聞くと、派手なジャンプやスプレーを飛ばす動きを想像するかもしれません。しかし、すべての応用技は基礎となる基本的な動作の積み重ねの上に成り立っています。まずは、初心者が最初にマスターすべき基本中の基本となるテクニックを解説します。これらをしっかり習得することで、上達のスピードが格段に上がります。

テイクオフ(Take Off)

テイクオフは、サーフィンにおけるすべての始まりとなる動作です。パドリングで波の速度に合わせ、ボードの上に立ち上がるこの瞬間がなければ、どんな技も繰り出すことはできません。単に「立つ」だけでなく、その後のライディングにつなげるための重要な準備段階でもあります。

成功の鍵は、波のパワーを最も受けられるピーク(頂点)を見極めることと、焦らずスムーズな動作で立ち上がることです。初心者のうちは、視線が足元に行きがちですが、進行方向をしっかりと見ることでバランスが安定します。また、立ち上がる瞬間に手をつく位置や、足のスタンス幅も重要です。毎日数分でも陸上でフォームの練習を繰り返すことで、海の中で無意識に体が動くようになります。

テイクオフのポイント

・波のピークに合わせてパドリングする

・手をつく位置は胸の横あたり

・立ち上がる時は進行方向を見る(下を見ない)

ボトムターン(Bottom Turn)

「サーフィンの良し悪しはボトムターンで決まる」と言われるほど、非常に重要なテクニックです。テイクオフして波の斜面を滑り降りた一番低い位置(ボトム)で、身体を深く沈み込ませてターンを行う動作を指します。ここで溜めたエネルギーが、次にトップへ上がるための推進力に変わります。

初心者はどうしても波の斜面を横へ横へと走りたがりますが、一度しっかりとボトムまで降りることが大切です。膝を曲げて重心を低くし、レール(ボードの側面)を水面に食い込ませるようにしてターンします。深いボトムターンができればできるほど、その後の技(オフザリップなど)の迫力が増します。まずは浅い角度から練習し、徐々に深いターンを目指しましょう。

アップスアンドダウン(Ups and Downs)

アップスアンドダウンは、波の斜面を上下に移動しながら加速するテクニックです。一般的に「アップス」と略して呼ばれることが多いです。波のパワーゾーンをキープしながら、ボードを踏み込んだり抜重(荷重を抜くこと)したりすることでスピードを生み出します。

波のトップに上がる時に体重を抜いてボードを走らせ、ボトムに降りる時に体重を乗せて加速させるイメージです。このポンプのような動作を繰り返すことで、ただ滑るよりも遥かに速いスピードを得ることができます。スピードがつけば、次のセクションへの移動がスムーズになり、様々な技を仕掛けるチャンスが増えます。リズム感が重要になるため、波の崩れる速さに合わせて身体を動かす練習が必要です。

カットバック(Cutback)

波に乗って走っていると、自分が波の崩れるスピードよりも速く進みすぎてしまい、パワーのない緩慢なエリア(ショルダー)に出てしまうことがあります。そんな時に使うのがカットバックです。進行方向とは逆の、波が割れているピーク側へUターンするように戻る技です。

大きく弧を描くようにターンをして、再び波のパワーが強い場所(パワーゾーン)に戻ることで、ライディングを長く続けることができます。視線と肩をしっかりと回したい方向に向けることがコツです。形としては数字の「8」を描くようなイメージになります。これができるようになると、一本の波を最後まで乗り継ぐことが可能になり、サーフィンの満足度が大きく向上します。

ショートボードで決めたい!スタイリッシュな定番テクニック

基本ができてきたら、次はいよいよ波のトップ(上部)や崩れ落ちる部分を使ったアクションに挑戦です。これらはショートボードの醍醐味とも言える動きで、見た目も派手でかっこよく、決まった時の爽快感は格別です。ここでは、中級者以上が目指すべき定番のテクニックを詳しく紹介します。

オフザリップ(Off the Lip)

オフザリップは、サーフィンの花形とも言える代表的な技です。ボトムターンで得たスピードを利用して波のトップへ駆け上がり、崩れかけているリップ(波の先端)にボードを当てて、素早く方向転換して降りてくるアクションです。この時、大きくスプレー(水しぶき)が飛ぶと非常にダイナミックに見えます。

成功させるためには、鋭角なボトムターンとタイミングが重要です。リップがまさに崩れようとする瞬間にボードを当て込む必要があります。タイミングが遅れると波に巻き込まれてしまいますし、早すぎるとパワーを得られません。ボードを当てる際は、上半身をひねってボードのテール(後方)を蹴り込むように意識します。決まれば「バシッ」という音と共にスプレーが舞い、最高の気分を味わえます。

ローラーコースター(Roller Coaster)

波が崩れて白波(スープ)になった部分にボードを乗り上げ、その反動を利用して降りてくる技です。遊園地のローラーコースターのように登って降りる動きに似ていることから名付けられました。主に波が崩れてしまったセクションを抜ける時や、ライディングの最後(フィニッシュ)に使われます。

崩れてくる波の力に負けないように、しっかりとボードをスープの上に当て込むのがポイントです。スープの上は不安定なので、膝を使って衝撃を吸収するバランス感覚が求められます。オフザリップほど鋭角なターンではありませんが、スピードを殺さずに次のセクションへ繋げるための重要なテクニックです。特にオンショア(海からの風)で波が乱れている時などに有効です。

フローター(Floater)

フローターは、波が崩れて白くなっているスープの上や、崩れ落ちそうな波の屋根(リップの上)を、無重力状態で滑走するような技です。目の前の波が一気に崩れてしまい、通常のライディングでは抜けられないようなセクションを、波の上を通過することで突破するために使われます。

ボードを浮かせるような感覚で波の上に乗り上げ、スープと一緒に着地します。着地時の衝撃が大きいため、膝を柔らかく使ってランディングすることが大切です。まるで宙に浮いているかのような浮遊感を楽しめるのが特徴で、長い距離をフローターで抜けると非常にスタイリッシュです。スピードがないと波の上に乗り上げられないため、事前の加速が成功の鍵を握ります。

カービングターン(Carving Turn)

カービングターンは、波のフェイス(斜面)を削り取るように、レールを長く深く入れたまま行う大きなターンのことです。スノーボードのカービングと同様に、エッジ(レール)を使って力強い弧を描きます。オフザリップのように鋭く返すのではなく、スピードとパワーを維持したまま、大きく滑らかなラインを描くのが特徴です。

この技の見せ場は、十分なスピードが出ている時や、波のフェイスが広くて厚いセクションです。身体全体を使ってボードを押さえ込み、大量の水を排出するようにターンします。パワーサーフィンの象徴とも言える技で、海外のトッププロのような重厚感のあるライディングを目指すなら、ぜひ習得したいテクニックです。下半身の筋力と体幹の強さが求められます。

チューブライディング(Tube Riding)

すべてのサーファーの憧れであり、究極のテクニックと言われるのがチューブライディングです。巻いている波の中(空洞=バレル)に入り、カーテンのような水のトンネルを滑り抜けます。波の中から見る景色は「グリーンルーム」とも呼ばれ、神秘的で特別な空間です。

この技を行うには、まずチューブになるようなホレた(急斜面で巻く)波が必要です。技術的には、波に捕まらないような微妙なスピードコントロールや、狭い空間に身を縮めるポジショニングが求められます。難易度は非常に高いですが、メイク(成功)した時の感動は、他のどの技とも比べ物になりません。まずは小さなチューブから狙い、少しずつ感覚を掴んでいくのが一般的です。

用語解説:ホレた波

波の斜面が急激に切り立ち、筒状に巻くような波の状態のこと。チューブライディングに適していますが、テイクオフの難易度も高くなります。

ロングボード特有の優雅なサーフィン技

ロングボードは、ショートボードのように激しく動かすのではなく、ボードの長さと安定性を活かした優雅でクラシックな動きが魅力です。ショートボードにはない「歩く」という動作や、ボードの先端に乗る技など、独特の世界観があります。ここではロングボードならではのテクニックを紹介します。

クロスステップ(Cross Step)

ロングボードの最大の特徴である、ボードの上を歩くための基本動作です。足を交差させながら、ノーズ(先端)やテール(後方)へと移動します。初心者は足をすり足で移動させてしまいがちですが、これでは見た目が美しくなく、バランスも崩しやすくなります。リズム良く足をクロスさせて歩くのが「スタイル」です。

クロスステップを行うには、ボードが安定していることが前提です。波のフェイスをスムーズに滑っている時に、膝を少し曲げて重心を低く保ちながら歩き出します。ノーズに行くための準備動作としてだけでなく、この歩く姿自体が一つの技として評価されます。陸上で直線を引いて練習すると、足の運び方を覚えやすいでしょう。

ノーズライディング(ハングファイブ・ハングテン)

ロングボードの代名詞とも言えるのがノーズライディングです。ボードの先端(ノーズ)に足を掛けて滑るテクニックで、まるで空を飛んでいるような浮遊感を味わえます。

ハングファイブ(Hung Five): 片足の指5本をノーズの先端から出す技。
ハングテン(Hung Ten): 両足の指10本すべてをノーズから出す技。

これらの技は、波がボードのテールを押さえつける力と、サーファーがノーズに乗る重さのバランスが完璧に釣り合った時に初めて成立します。特にハングテンは最高難易度の技の一つとされています。成功させるには、波の「ポケット」と呼ばれる一番パワーのある場所にボードをセットし続ける繊細なコントロールが必要です。

ドロップニーターン(Drop Knee Turn)

ドロップニーターンは、後ろ足の膝を折り畳むようにしてボードのデッキ(表面)に近づけ、前足に体重を乗せて行うクラシックなターンです。古き良き時代のサーフィンを彷彿とさせる、非常に優雅でスタイリッシュな技です。

通常のカットバックよりも大きな半径でゆっくりと回るのが特徴で、ロングボードの重さを活かしたダイナミックな動きになります。膝を落とすことで重心が低くなり、安定感も増します。ターンをした後にそのままクロスステップへ移行するなど、一連の流れの中で魅せることができると、非常に玄人好みのサーフィンになります。見た目の美しさにこだわるロングボーダーには必須のテクニックです。

上級者が魅せる!高難易度なエアリアルと大技

サーフィンの進化は止まることを知らず、近年では波の上だけでなく、空中に飛び出す技がコンテストなどでも主流になってきています。これらは非常に高度な身体能力とボードコントロール技術が必要とされるため、一朝一夕にはできませんが、現代サーフィンの象徴的な技として知っておきましょう。

エアリアル(Aerial)

エアリアル(またはエアー)は、波のリップを発射台のように使い、空中に飛び出して再び波に着地する技です。スケートボードのオーリーのような動きを波の上で行います。成功させるには圧倒的なスピードと、空中でボードが足から離れないようにコントロールする技術が必要です。

単に飛ぶだけでなく、着地(ランディング)を成功させて初めて技として認められます。着地の衝撃は非常に大きく、ボードが折れるリスクもありますが、観客を最も沸かせる技の一つです。まずはスープの上に着地する簡単なエアーから練習を始めるのが一般的です。

アーウープ(Alley Oop)

アーウープは、エアリアルの一種で、空中で進行方向とは逆に回転しながら飛ぶ技です。波の進行方向に向かって飛び出しつつ、体とボードを風上側(波の崩れてくる方向)に回転させます。風を正面から受ける形になるため、ボードが足に張り付きやすく、回転系のエアーの中では比較的メイクしやすいと言われていますが、それでも難易度は非常に高いです。

見た目の華やかさと、滞空時間の長さが魅力です。プロサーファーの動画などでよく見かける技で、高い打点からスムーズに着地する様は芸術的です。

360(スリーシックスティー)

360は、その名の通りボードを水平方向に360度回転させる技です。波のフェイスやトップで、フィンを抜いてスライドさせるように回転します。空中ではなく水面で行う場合と、空中で行う場合(エア・リバースなど)があります。

水面で行う360は、波のトップでリエントリーをする際に、通常のターン以上にボードを蹴り込み、フィンをスライドさせて回転させます。バランス感覚と、回転した後に後ろ向きに着地しても転ばない体幹の強さが必要です。遊び心のある技として、フリーサーフィンで好んで使われます。

サーフィン技を上達させるための練習ポイントとコツ

ここまで様々な技を紹介してきましたが、「どうすればできるようになるの?」というのが一番の悩みどころでしょう。海に行ける回数が限られている一般サーファーが、効率よく技を習得するための練習ポイントを紹介します。

陸上トレーニング(陸トレ)を取り入れる

サーフィンの上達において、海に入っていない時間の使い方は非常に重要です。海では波に乗っている時間はわずか数秒から数十秒しかありません。そのため、陸上でフォームを反復練習することが近道となります。

スケートボード(特にサーフスケートと呼ばれる前輪が動くタイプ)は、アップスアンドダウンやカットバック、ボトムターンの感覚を養うのに最適です。コンクリートの上で反復練習を行い、身体の動かし方や目線の持っていき方を筋肉に記憶させることで、海に入った時に無意識に同じ動きができるようになります。

自分のライディングを動画でチェックする

自分のイメージしている動きと、実際の動きには大きなズレがあることがほとんどです。「自分では深く膝を曲げているつもりなのに、動画で見たら棒立ちだった」というのはよくある話です。

友人に頼んだり、自動撮影できるガジェットを使ったりして、自分のライディングを動画で撮影してみましょう。客観的に自分の姿を見ることで、修正すべきポイントが一目瞭然になります。「ボトムターンでもっと体勢を低く」「腕の位置が悪い」など、具体的な課題が見つかれば、次の練習の質が大きく向上します。

メモ: スマートフォンで撮影してもらうだけでも十分効果があります。スロー再生機能を使って、細かな動きを確認するのがおすすめです。

上手いサーファーの動きを観察する

海に入っている時、ただ波待ちをしているだけではもったいないです。上手いサーファーがどのように波を選び、どのように身体を使っているかを観察しましょう。

特に「テイクオフのタイミング」「視線の方向」「膝の使い方」などに注目してください。自分と同じくらいの体格やレベルのサーファーをお手本にするのも良いですし、プロサーファーの動画を繰り返し見てイメージトレーニングをするのも効果的です。良いイメージを脳内に焼き付けてから海に入ることで、理想の動きに近づきやすくなります。

まとめ:サーフィン技を理解して、波乗りの楽しさを倍増させよう

まとめ
まとめ

サーフィンの技には、基本となるテイクオフやボトムターンから、ショートボードの派手なオフザリップ、ロングボードの優雅なノーズライディング、そして上級者のエアリアルまで、数多くの種類があります。それぞれの技には名前があり、適切なタイミングと身体の使い方があります。

初心者のうちは、まず「テイクオフ」「ボトムターン」「アップスアンドダウン」といった基礎を徹底的に練習してください。土台がしっかりしていれば、その後の応用技もスムーズに習得できるようになります。そして何より、技の名前や仕組みを知ることで、プロの大会を見たり、自分のライディングを振り返ったりする時間がより充実したものになるはずです。

焦らず楽しみながら、一つひとつの技に挑戦してみてください。昨日できなかったことが今日できるようになる、その瞬間の喜びこそがサーフィンの最大の魅力です。

タイトルとURLをコピーしました