サーフィンを楽しむ人にとって、髪型はただのファッション以上の意味を持ちます。海での激しい動きに耐えられる実用性はもちろん、陸に上がったときにも「あの人、サーファーだな」と感じさせる独特の雰囲気やカッコよさが求められるからです。
潮風になびくラフなスタイルや、日焼けした肌に似合うヘアカラーなど、サーファーならではのこだわりがたくさんあります。しかし、海水や紫外線の影響で髪が傷みやすいという悩みも尽きません。
この記事では、メンズ・レディース別のおすすめヘアスタイルから、海上がりのセット方法、そして美しい髪を保つためのケアまでを詳しく解説します。自分にぴったりのサーファーの髪型を見つけて、サーフィンライフをもっと充実させていきましょう。
サーファーの髪型選びで押さえておきたい基本ポイント

サーファーの髪型を選ぶ際には、一般的なヘアスタイル選びとは少し違った視点が必要です。見た目のかっこよさはもちろん大切ですが、過酷な自然環境の中で楽しむスポーツだからこそ、機能面やダメージ対策も考慮しなければなりません。
まずは、サーファースタイル独特の魅力と、選ぶ際に意識すべき基本的なポイントについて理解を深めていきましょう。これを知っておくことで、サロンでのオーダーもスムーズになります。
「サーファーズヘア」独特の質感と雰囲気
一般的に「サーファーっぽい髪型」と言われるスタイルには、独特の質感があります。それは、海水と潮風によって自然に生まれる、少しドライで無造作な雰囲気です。美容室で完璧にセットされたツヤツヤのスタイルよりも、少し毛先が遊んでいるようなラフさが好まれます。
この質感は、あえて作り込みすぎないことで生まれます。パーマをかける際も、規則正しいカールよりも、ランダムな動きが出るようなスパイラルパーマやツイストパーマが人気なのはそのためです。自然と一体化するような、飾らないカッコよさがサーファーの髪型の真髄といえるでしょう。
また、ヘアカラーに関しても特徴があります。海に通っていると、紫外線によって髪の色素が抜け、自然と明るい茶色やゴールドに近い色になることがあります。これを人工的なカラーリングで再現したハイライトやメッシュも、サーファースタイルの定番として定着しています。
プレー中の視界確保と実用性
サーフィンは一瞬の判断が重要になるスポーツです。波に乗っている最中や、ドルフィンスルーで波を越えるときに、髪が目に被さって視界を遮ってしまうのは危険ですし、ストレスの原因にもなります。そのため、顔周りの髪をどう処理するかは非常に重要なポイントです。
ショートヘアの場合は、前髪を短くするか、アップバングにしておでこを出すスタイルが好まれます。これにより、濡れて重くなった髪が顔に張り付くのを防ぐことができます。また、ロングヘアの場合は、海に入るときにしっかりと結べる長さがあるかどうかが重要になります。
「カッコいいけれど、海に入ると邪魔で仕方がない」という髪型では、本末転倒です。美容師さんに相談する際は、「サーフィンをする頻度」や「海での髪の悩み」を具体的に伝えると、ライフスタイルに合った提案をしてもらえるでしょう。
紫外線や海水によるダメージとの付き合い方
サーファーの髪型を語る上で避けて通れないのが、髪へのダメージ問題です。海水に含まれる塩分は髪の水分を奪い、強烈な紫外線は髪のタンパク質を破壊します。その結果、髪はパサつき、色は退色しやすくなります。
そのため、あまりにも繊細なヘアスタイルや、過度なブリーチを繰り返すスタイルは、維持するのが非常に難しくなります。サーファーの髪型を選ぶ際は、「ダメージを受けてもそれが味になるスタイル」や「ダメージケアがしやすい長さ」を選ぶことが賢明です。
メンズサーファーに人気の髪型:海でも陸でもカッコよく

男性サーファーにとって、髪型はアイデンティティの一部です。海から上がって濡れた状態でもキマり、街中ではラフで色気のあるスタイルが人気を集めています。最近では、バーバースタイルを取り入れた清潔感のある髪型も増えてきました。
ここでは、現在多くのメンズサーファーから支持されている具体的なヘアスタイルをいくつか紹介します。自分の髪質や顔の形、そして好みのファッションに合わせて選んでみてください。
ツイストスパイラルパーマで大人の色気を演出
現在、メンズサーファーの間で圧倒的な人気を誇るのが「ツイストスパイラルパーマ」です。これは、髪をねじりながら螺旋状に巻いていくパーマのことで、無造作で細かいウェーブが特徴です。直毛の人でも、一気にこなれた雰囲気を出すことができます。
このスタイルの最大のメリットは、スタイリングが驚くほど楽であるという点です。朝起きて髪を濡らし、タオルドライ後にムースやグリースを揉み込むだけでセットが完了します。海上がりでも、自然乾燥するだけでいい感じの束感が出るため、ドライヤーがない環境でも様になります。
また、ツイストスパイラルは髪にボリュームが出るため、海水で濡れてペタッとなりやすい人にもおすすめです。程よいチリつき感が潮風で焼けた肌にマッチし、ワイルドさと大人の色気を同時に演出できる万能なスタイルと言えるでしょう。
スペインカールで外国人風のワイルドさを
少し個性を出したいサーファーにおすすめなのが「スペインカール」です。サイドと襟足を高めに刈り上げ、トップに長さを残して強めのパーマをかけたスタイルで、外国人風のシルエットが特徴です。特に、前髪を下ろしてカールを強調することで、アンニュイな雰囲気が生まれます。
サイドをすっきりと刈り上げているため、清潔感がありながらもトップの動きで遊び心を表現できます。海に入ったときも、サイドが短いため耳周りがスッキリとしており、快適にサーフィンを楽しむことができます。
このスタイルは、顔の彫りを深く見せる効果も期待できるため、サングラスとの相性も抜群です。Tシャツに短パンというシンプルなファッションでも、髪型がアクセントになっておしゃれに見えるため、ファッション感度の高いサーファーから注目されています。
フェードカットで清潔感と男らしさを両立
クラシカルなバーバースタイルを取り入れた「フェードカット」も、根強い人気があります。0mmに近い長さから徐々にグラデーションをつけて刈り上げるこのスタイルは、究極の清潔感と男らしさを演出します。
フェードカットの利点は、なんといってもメンテナンスのしやすさと、海での快適さです。髪が短いので乾くのが早く、帽子を被っても跡がつきにくいのが特徴です。また、ビジネスシーンでも違和感のないスタイルなので、仕事とサーフィンを両立している社会人サーファーに特に好まれています。
トップの髪を七三分けにしてジェルで固めればフォーマルに、海ではラフに流せばスポーティーにと、オンオフの切り替えがしやすいのも魅力です。シンプルイズベストを体現する、硬派なサーファーにぴったりの髪型です。
センターパート×ウルフでトレンド感をプラス
若手サーファーを中心に流行しているのが、センターパートとウルフカットを組み合わせたスタイルです。前髪を真ん中で分けつつ、襟足を長めに残すことで、縦のラインを強調し、スタイリッシュな印象を与えます。
このスタイルは、髪の流れが後ろに向かうようにカットされていることが多いため、風を受けたときに自然となびく様子がとても絵になります。また、顔周りの髪が長めなので、小顔効果も期待できます。
海に入るときは、邪魔にならないようにヘアバンドを使ったり、ハーフアップに結んだりするアレンジも可能です。トレンドに敏感で、サーフィン中もファッション性を損ないたくないという人におすすめのスタイルです。
メモ:
センターパートにする場合、前髪の根元を立ち上げるパーマを少しかけておくと、海上がりでもペタンとならず、かき上げるだけでスタイルが復活します。
サーファーガールにおすすめのレディース髪型

女性サーファーにとって、髪型はかわいらしさと機能性のバランスが非常に難しい問題です。ロングヘアで女性らしさを残したいけれど、ケアが大変。ショートにして楽になりたいけれど、ボーイッシュになりすぎるのは避けたい。そんな悩みを抱える方も多いでしょう。
ここでは、サーフィンをする女性たちに支持されている、おしゃれで実用的なヘアスタイルを紹介します。海での扱いやすさを考慮しつつ、陸でも素敵に見えるスタイルを厳選しました。
ロングレイヤーで動きのあるスタイルに
サーファーガールといえば、風になびくロングヘアをイメージする人も多いはずです。しかし、重たいロングヘアは海中で絡まりやすく、首にまとわりついて危険なこともあります。そこでおすすめなのが、髪全体に段を入れる「ロングレイヤー」スタイルです。
レイヤーを入れることで毛先が軽くなり、動きが出やすくなります。これにより、海上がりでも髪が乾きやすくなり、無造作なウェーブがきれいに決まります。また、軽さが出ることで、お団子ヘアなどにまとめる際も扱いやすくなります。
さらに、顔周りにレイヤーを入れることで、結んだときに後れ毛として残すことができ、こなれた印象を作れます。ハイライトカラーを入れると、レイヤーの動きがより強調され、立体感のある西海岸風のスタイルになります。
切りっぱなしボブで手入れを簡単に
近年、おしゃれなサーファーガールの間で急増しているのが「切りっぱなしボブ」です。あえて毛先をぱつんと切り揃えたようなラインが特徴で、シンプルながらも洗練された印象を与えます。
ボブスタイルの最大のメリットは、とにかく手入れが楽なことです。海から上がった後のシャワー時間も短縮でき、ドライヤーもすぐに終わります。また、傷んだ毛先をこまめにカットしやすい長さなので、常にきれいな髪の状態を保ちやすいのも魅力です。
スタイリングも、オイルを馴染ませてタイトに仕上げるだけで十分おしゃれに見えます。外ハネにアレンジしたり、ハーフアップにしたりと、意外とアレンジの幅が広いのも人気の理由です。
アクティブ派にはショートウルフが最適
サーフィンに本気で打ち込みたいけれど、ショートヘアでも女性らしさを残したいという方には、「ショートウルフ」がおすすめです。トップはふんわりと丸みを持たせ、襟足を長めに残して軽さを出したスタイルです。
襟足があることで首元の日焼け対策にもなり、ショートヘア特有の「少年っぽさ」を抑えることができます。また、頭の形がきれいに見えるシルエットなので、スタイルアップ効果も期待できます。
海の中では視界を遮るものがほとんどなく、ドルフィンスルーもストレスフリーで行えます。キャップやハットとの相性も良く、サーフトリップなどの旅先でもスタイリングに時間を取られずに済みます。
まとめ髪アレンジでプレー中もかわいく
髪型そのものだけでなく、「海に入るときのアレンジ」もサーファーガールには重要です。ただ結ぶだけでなく、崩れにくくてかわいいアレンジを覚えておくと便利です。
定番は、高い位置で作る「お団子ヘア(メッシーバン)」です。波に巻かれてもほどけにくく、首元もすっきりします。また、ロングヘアの方は「三つ編み」や「編み込み」をしてからまとめると、より強度が上がります。
ポニーテールを作った後、毛先に向かって等間隔にゴムで結んでいくスタイルです。簡単なのに崩れにくく、見た目もポップでかわいいので、サーフィン中の写真映えも抜群です。
海上がりの髪型を整える!簡単セットとアイテム選び

サーフィンを楽しんだ後の髪は、海水と風でバシバシになりがちです。そのままでは「ボサボサ」に見えてしまいますが、適切なアイテムと少しのテクニックを使えば、その質感を活かしたかっこいいスタイルに変身させることができます。
ここでは、更衣室や車などの限られたスペースでもできる、海上がりの簡単スタイリング術を紹介します。シャワー設備が整っていないポイントでも使えるテクニックも含まれています。
質感を活かすスタイリング剤の使い分け
海上がりの髪は、塩分を含んで乾燥している状態です。このパサつきを抑えつつ、スタイルを整えるためにはスタイリング剤選びが重要です。目指すスタイルによって、以下のアイテムを使い分けましょう。
- グリース・ジェル: ツヤを出してタイトにまとめたい場合におすすめです。濡れたような質感が、サーファーらしい色気を引き立てます。乾燥した髪に潤いがあるように見せる効果も高いです。
- ヘアオイル・バーム: レディースや、ナチュラルに仕上げたいメンズにおすすめです。パサつきを抑えてまとまりを出します。特にバームはハンドクリームとしても使えるものが多く、荷物を減らしたいサーファーに便利です。
- シーソルトスプレー: あえてドライでマットな質感を強調したい場合に使います。髪にハリとコシを与え、ボリュームを出したいときに有効です。
帽子やビーニーを活用した時短テクニック
時間がなくて髪をセットできないときや、髪のダメージがひどくてまとまらないときは、帽子(キャップ)やビーニー(ニット帽)が最強の救世主となります。しかし、ただ被るだけでは野暮ったくなることもあります。
キャップを被る際は、前髪をすべて入れ込まずに少し出すか、サイドの髪を耳にかけてスッキリ見せるとバランスが良くなります。ビーニーの場合は、浅めに被っておでこを出したり、逆に深めに被ってサングラスと合わせたりと、ファッションに合わせて調整しましょう。
また、帽子は紫外線から頭皮を守る役割も果たします。海上がりの敏感になった頭皮を保護するためにも、車に一つ常備しておくと非常に便利です。
簡易シャワーしかない時の対処法
ポイントによっては、温水シャワーがなく、タンクの水(ポリタンク)だけで海水を流さなければならないことも多々あります。限られた水で効率よくセットするには、手順が大切です。
まず、真水で髪の根元を中心にしっかりと海水を洗い流します。塩分が残っているとベタつきや痒みの原因になるからです。その後、タオルで水分を拭き取る前に、洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)を馴染ませます。
水が滴る状態でトリートメントをつけることで、少量の水でも全体に行き渡らせることができます。その後タオルドライをし、粗めのコームでとかすだけで、乾いた後の仕上がりが格段に良くなります。ドライヤーが使えない場合は、この「濡れているうちのケア」がスタイリングの命運を分けます。
ワンポイント:
冬場のサーフィンでお湯を持参する場合、余ったお湯に少量のコンディショナーを溶かして、最後にかぶるという裏技もあります。髪がサラサラになり、着替えもしやすくなります。
紫外線と海水から髪を守る!サーファー必須のヘアケア

理想の髪型をキープするためには、日々のケアが欠かせません。サーファーの髪は、一般の人よりも過酷な環境にさらされています。放置すれば、枝毛や切れ毛が増え、カラーの色持ちも悪くなってしまいます。
ここでは、サーファーなら必ず実践したい、海に入る前・最中・後の3段階に分けたヘアケア方法を詳しく解説します。習慣化することで、いつまでも健康的な髪でサーフィンを楽しむことができます。
海に入る前の「事前ガード」が重要
多くの人は海から上がった後のケアに注目しがちですが、実は海に入る前のケアがダメージ軽減に最も効果的です。乾いた髪がいきなり海水を吸い込むと、塩分が髪の内部まで浸透しやすくなるからです。
海に入る前には、まず真水で髪を濡らしましょう。あらかじめ真水を髪に含ませておくことで、海水の浸透を防ぐことができます。さらに、その上からヘアオイルや洗い流さないトリートメントをたっぷりと塗布し、髪の表面をコーティングします。
この一手間を加えるだけで、髪の絡まりが激減し、紫外線による直接的なダメージも防ぐことができます。UVカット効果のあるヘアスプレーを使用するのも非常に有効です。
サーフハットやキャップの活用
物理的に紫外線を遮断することは、最強のヘアケアです。最近ではデザイン性の高いサーフハットやキャップが多く販売されており、ファッションの一部として取り入れるサーファーが増えています。
帽子をかぶることで、頭皮の日焼けを防ぐこともできます。頭皮が日焼けすると、乾燥してフケの原因になったり、将来的な抜け毛や白髪のリスクが高まったりします。特に日差しの強い夏場や、海外トリップなどでは必須アイテムと言えます。
波に巻かれて帽子が脱げるのが心配な場合は、あご紐がついたタイプや、流れ止め用のリーシュコードが付いたものを選びましょう。髪と頭皮を守ることは、長くサーフィンを続けるための投資です。
帰宅後の集中ケアとサロンメニュー
海から帰ってきた夜は、髪への「ご褒美タイム」です。シャンプーで落としきれなかった塩分や砂を丁寧に洗い流した後、インバストリートメント(洗い流すタイプ)を使って、髪の内部に栄養を補給します。
この時、トリートメントをつけてから数分間放置し、蒸しタオルで髪を包むと浸透率がアップします。また、週に1〜2回は、高保湿タイプのヘアマスクを使用することをおすすめします。
自宅でのケアに限界を感じたら、定期的に美容室で「システムトリートメント」や「ヘッドスパ」を受けましょう。プロの手によるケアは、髪の芯からダメージを修復してくれます。美容師さんに「サーフィンをしている」と伝えれば、ダメージレベルに合わせた最適なメニューを提案してくれるはずです。
紫外線による「酸化」を防ぐ
紫外線は髪のタンパク質を変性させるだけでなく、ヘアカラーの酸化を早めて退色させる原因になります。これを防ぐためには、抗酸化作用のある成分(ビタミンCやE、フラーレンなど)が配合されたシャンプーやトリートメントを選ぶのが効果的です。
また、濡れたまま放置することも髪の酸化を進める要因となります。疲れていても、お風呂上がりはすぐにドライヤーで乾かすことを習慣にしましょう。冷風モードで仕上げることで、キューティクルが引き締まり、ツヤが出やすくなります。
サーファーの髪型を楽しんでライフスタイルを充実させよう
今回は「サーファーの髪型」をテーマに、おすすめのスタイルからスタイリング術、そして大切なケア方法までをご紹介しました。
サーファーにとって髪型は、自分のスタイルを表現する大切なツールです。ツイストスパイラルのようなワイルドなスタイルも、ロングレイヤーのようなナチュラルなスタイルも、それぞれに魅力があります。大切なのは、自分のサーフィンスタイルや生活環境に合ったものを選び、無理なく楽しむことです。
また、カッコいい髪型を維持するためには、紫外線や海水への対策が不可欠であることを忘れてはいけません。事前のオイルケアや帽子での保護、そしてアフターケアを徹底することで、ダメージを最小限に抑えながら、理想のヘアスタイルを長く楽しむことができます。
ぜひ、この記事を参考にして、海でも陸でも自分らしく輝けるサーファーヘアを見つけてください。髪型が決まれば、次の週末のサーフィンがもっと楽しみになるはずです。




